提供:週刊実話

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 15歳の少女がつぶやく“原発に対する思い”に、多くの著名人が賛同している。一方、「小学生のころからマイクロビキニを着てるヤツが何を…」といった非難もある。しかし、彼女はさらりと「マイクロシーベルトは受け入れられないですけどね」と笑って返す。まさに『脱原発運動のジャンヌ・ダルク』なのかもしれない。
 自らを『芸能界の底辺B級アイドル』と名乗る現役女子高生の藤波心ちゃん(15)は、史上初の“脱原発アイドル”でもある。この夏休みに、原発ゼロを掲げる政党『国民の生活が第一』の三宅雪子衆院議員を訪問するというので同行させてもらった!

 −−心ちゃんはどうして脱原発の活動をするようになったのですか。

 藤波 3・11以前は原発について何も考えたことがなくて、電気もジャブジャブ使っていました。あの日は家に帰ると、家族が泣きながらテレビを見ていたんです。最初は映画かドラマかと思ったんですけど、街が津波に呑み込まれていく様子がリアルタイムに映し出されていて…。両親は阪神淡路大震災を経験しているので、自分たちは被災者の方たちに何ができるのだろうということを家族で話し合いました。翌日、友達に地震のことを聞いてみたら、思いもよらない返事ばかりでした。ドラマの放送が中止になってつまらないとか、ヒマなのでレンタルDVDを借りたとか、そんな話ばかり。自分と同世代の友達の間には、受け止め方でこんなに温度差があるのかとショックでした。
 家でCSの海外のニュースを見たんですけど、原発事故直後から「危険ですから逃げてください」と報道していました。でも、地上波の記者会見では「ただちに人体に影響はありません」と発表していたし、 「デマも一部流れているので冷静に対応してください」というような真逆のことばかり聞こえてきて、とても不思議でした。
 原発って何?、爆発したらどうなるの?、と単純な疑問から始まって、いろいろ調べるようになりました。自分の中ではやはり危険じゃないのかなと結論が出て、そのままブログに書いたら炎上しちゃいました。

 三宅 政府は国民の不安感を払拭しようということを第一に、官房長官が声明を出していましたね。当時から菅政権の対応に疑問の声があったのは事実ですし、私も民主党内にいて「まずいのではないか」と思っていました。避難情報でも何でもそうですが、事故が起きた段階で最悪のことを想定しながら情報開示していくべきではなかったかと思います。あとで何でもなかったとわかっても、それはそれで結果オーライなわけですから。教訓であり、大きな反省点ですね。
 ネット情報に動かされる人も多少はいるでしょうけど、日本人は基本的にあまりパニックにならない国民性だと思います。3・11のときは、その冷静さを海外から随分と賞賛されました。今も毎週何万人もの人がデモに集まっても、大きな混乱もなく終わっています。