グループH最終戦は、首位チリと勝ち点3差で2位のスペインが対戦し、勝たなければならないスペインが注文通りに2−1で勝利。得失点差で逆転したスペインが首位、チリが2位で決勝トーナメント進出を決めた。

スペインは序盤、チリのプレッシャーに手こずったが、24分にアロンソのロングパスにトーレスが抜け出すと、チリのGKブラボがエリア内を飛び出してきてスライディング、ボールはトーレスの背後を走ってきたビジャの前に転がり、ビジャが無人のゴールに40メートル近いシュートを決めて先制する。37分にはトーレス、ビジャとのパス交換からイニエスタが2点目。このプレーの最中にトーレスを倒したエストラーダに2枚目のイエローが出て、チリは残りを10人で戦うことに。

スペインにはさらなるゴールが期待されたが、2−0で折り返した後半開始直後、チリは途中出場したばかりのミジャールが1点を返し、スペインを慌てさせる。しかし、もう1つの試合が0−0で推移し、このまま行けばスペイン、チリの両チームの突破が決まる状況で、残り15分はスペインがボールをまわすだけに終始。攻撃的サッカーで魅せるはずの両チームの試合は、なんとも味気ない終わり方をした。

決勝トーナメント1回戦では、スペインはポルトガルとのイベリア半島対決、チリは同じ南米のブラジルと対戦する。

◇チリ 1−2 スペイン
[得点] 24分:ビジャ、37分:イニエスタ、47分:ミジャール(チ)

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