記者は女であるゆえ、アダルトビデオを見る機会が少ないが、数あるAV作品の中で、ごく一部の女優が長く人気を維持する事が許され、更にTVに進出し、一般にも名前が知られるとなると、ずっと数が少なくなるという。今や1兆円産業といわれるAV業界を支える数千、数万の女優の中から、幸運にもTVタレントとして人気に火がついた及川奈央と、AV女優の中では特別な存在である蒼井そらの両者について考える。

女性からみても、かわいく、柔らかな物腰に嫌味の無い及川奈央だが、AVデビューは20歳。2003年頃から、TVに進出している。かつての美保純や飯島愛のような、イケイケ不良少女 → (成人映画、AV出演) → (女優、タレント)という構図を一切感じさせないニュータイプのセクシー系アイドルとして、注目を集めるが、イイ女過ぎる現在の及川と過去の徹底したプロ意識でハードな撮影にのぞんだAV時代の及川のギャップは大きく、いまだその溝が埋まらない。現在放送中のカンニング竹山司会の深夜番組、「怒りオヤジ3」(テレ東)でも、胸元をチラつかせたエロ要因としての出演に少々飽きもきている。現在は、良きパパになってしまった、かつてのファン達を、日曜の朝からTVに引き寄せる為に「炎神戦隊ゴーオンジャー」の害水大臣ケガレシアとして登場している。

及川が、「Qさま!!」(テレビ朝日系)のプール飛び込み企画に挑戦した際、タレントの優香が、「及川奈央ちゃんが、今まで(バラエティで)体を張った仕事をしたのを見た事が無い」と発言し周囲を引かせたが、女性から見ると、それほど及川はいやらしさを感じさせない魅力がある。しかしこれは、さりげなく及川の過去に触れ、AVなぞ知らない自分をアピールした優花の計算高い発言ともとれる。

蒼井そらに関しての情報は少なく、TVの露出も少ないが、若い頃の山口智子に良く似た愛らしい容姿と、小麦色に焼けた健康的な肉体は、及川よりも女性受けするかもしれない。「SASUKE」の女性版「KUNOICHI」の予選などで見かける蒼井は、運動神経も良い。潔く泥水に落ちても豪快な笑顔を見せ、好感が持てる。及川奈央に比べ、ソフトな作品が多い為かTVでの人気が出た後も、アダルトの仕事も続けている。かつてAVの仕事仲間だったお笑い芸人、ハチミツ二郎と同棲していると週刊誌に報じられるが、お笑い芸人として人気も低く、見た目もパッとしないハチミツを彼氏に選ぶあたりが、蒼井の女っぷりを上げ、更に男性人気に拍車をかけている。

セクシー路線からの脱皮がモタつく及川奈央と、セクシー路線に上手くとどまっている蒼井そら。今の所は蒼井のほうが有利な位置についている。

及川も蒼井も、普通のアイドルには無い努力を続ける頑張り屋だ。AV出身である為に、いわれない偏見や、セクハラを受けることもあるだろう。これからの成功は、女性からの支持の高さが重要なカギになるはずだ。とかく、セックスに関しては閉鎖的になってしまうニッポンで、明るくおおらかな性を広める二人の様な女性タレントがもっと増えて、活躍する時代も悪くないのではないか。

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及川奈央オフィシャルページ
蒼井そらブログ「今日のSOLA模様」
(編集部:宇佐木野ミミ)

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