前半先制されるも、香川真司が決める(photo by Kiminori Sawada)

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 サッカーU-23日本代表は24日、神戸ホームズスタジアムにてオーストラリアとの国際親善試合が行われた。

 オーバーエイジ枠の招集は結局なし、また北京五輪行きのメンバー発表においては、予選の功労者でもある梅崎司や柏木陽介が落選が話題になり、最終的な代表メンバーについては未だ疑問の声もある。さらに先日はGK西川周作の"ブログ炎上"事件も起こり、反町ジャパンの周囲は騒がしい。

 そんな中彼らが臨む試合は、南アフリカワールドカップ最終予選でも同じグループに組み込まれたオーストラリア…強力なライバル相手に反町ジャパンは果たして結果を残すことができるのか…。

 試合が動いたのは前半34分、日本代表DF・吉田のトラップミスからオーストラリア・ルカビチャがボールを奪い、そのまま日本DF陣をひきつけトンプソンにパス。フリーで抜け出したトンプソンがそのままゴールを奪った。

 先制された日本であったが、前半41分、日本は内田からのパスを李がスルー、ボールを受けた森本がヒールで流しフリーの香川へ。そのまま冷静にゴール前に流し込み、日本は同点に追いついた。

 試合が後半に入ると両チームとも次々と選手を交代。両チームとも何度か惜しい場面は見られるものの、得点には結びつかなかった。

 しかし後半44分に試合は動く。日本は左サイド安田理大が抜け出し、一端フォローに入った谷口へパス。その谷口からのクロスを途中出場の岡崎慎司が難しい体勢からヘッド、ボールはゴール右へ吸い込まれていった。試合はそのまま終了。日本は先制される苦しい展開ながら、見事な逆転勝利を収めた。

 「心技体を重視した…」北京五輪本選のメンバー選出に批判の声もあった反町ジャパンは同じ地区のライバル・オーストラリア相手に勝利という結果は残した。しかし、次の試合は強豪・アルゼンチン(7月29日)。次なる彼らの戦いに注目である。
 
 
■日本代表 スターティングメンバー
GK 山本海人
DF 吉田麻也,水本裕貴,長友佑都,内田篤人
MF 細貝萌,本田圭佑,香川真司,本田拓也
FW 森本貴幸,李忠成

■得点:日本
香川真司(前半41分)
岡崎慎司(後半43分)

■得点:オーストラリア
トンプソン(前半34分)

■選手交代:日本
李忠成→谷口博之(後半0分)
細貝萌→梶山陽平(後半8分)
森本貴幸→豊田陽平(後半19分)
本田圭佑→岡崎慎司(後半29分)
内田篤人→安田理大(後半37分)

■選手交代:オーストラリア
ムシャリク→キルケニー(後半23分)
ノース→レイヤー(後半27分)
セレスキー→ザドコビッチ(後半35分)
トンプソン→ブリッジ(後半35分)

【試合詳細】U−23日本代表 vs U−23オーストラリア代表 - 国際親善試合