FAカップに優勝したポーツマス。来季のUEFAカップ出場権を手に入れてほくほくかと思いきや、主力の引き留めに頭を悩ませることになりそうだ。

 ポーツマスは17日にウェンブリーで行われた決勝で69年ぶりにFAカップを掲げ、初のUEFAカップ出場を決めたが、そこでMFのラッサナ・ディアラとニコ・クラニチャールが欧州のクラブから注目されたのは間違いない。
 特に中盤で献身的な働きを見せたディアラについては、トニー・アダムズ・アシスタントコーチが、「なんとしても彼を引き留める必要がある。そのためにはチーム全体を彼の標準に引き上げなければならない」と話して、評価の高いことを伺わせた。

 また、クラニチャールについては、ディアラの古巣アーセナルが興味を示していると言われており、ヴェンゲル監督が、インテル移籍したフレブの抜けた穴を埋めるために獲得に動くのではと言われている。
 ただし、EURO2008のクロアチア代表にも選出されているクラニチャールは、「どこへも行かず、ポーツマスに残ることがベストと思うのなら、とても幸せだよ。ビッグクラブの移籍話に心が動かされないと言ったらウソになるけど、ポーツマスで満足してるんだ。来季はもっとよくなると思う。UEFAカップ出場も決まってるから、ハッピーなんだ。急いでどこかへ行くつもりはないよ。まだ24歳だし、成り行きに任せるつもりだ」と、残留の意向を示した。