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【ファンキー通信】自殺予防はフィンランドから学べ!

2005年10月18日00時07分 / 提供:ファンキー通信

 ロシア、ハンガリー、ウクライナ、日本・・・。これらの国の共通点って何だか分かります? 実はこれ、世界でも特に自殺率の高い国なんです。もはや日本も世界有数の自殺大国。国内でも深刻な社会問題になっているが、取り組みはまだまだ十分でないのが現状だ。ここで日本も見習うべき、予防対策に取り組む国を発見! それっていったい、どこ?

 それは、ヨーロッパ屈指の自殺大国、フィンランド。日本からはるかに離れたその地で、いったいどのような対策が取られているのだろうか?

 フィンランドは、北欧にある人口500万人強の小さな国。このフィンランドが国家を挙げて自殺予防対策に乗り出したのは、1986年と、かなり早い時期。はじめに取り組んだのが自殺の状況や原因の調査・分析だった。自殺者の死亡直前の精神医学的な評価を厳密に行う、心理学的解剖という手法の疫学的研究が行われ、うつ病と自殺の関連が明らかにされた。この調査・分析の期間に約4年もの時間を費やし、本格的な対策に動き出したのは1997年のこと。

 対策は、フィンランド国立福祉保健研究所(STAKES)が中心になって行われた。STAKESは、「インタラクティブ・モデル(相互影響モデル)」を採用。社会のさまざまなネットワークを活かし、相互に影響を及ぼし合いながら自殺予防活動を発展させていった。これに基づき地域、学校、軍隊などが、マスコミ、医療機関などとの連携を進め、約40のサブプロジェクトが誕生。このように、行政と民間が一体となって自殺問題に取り組むことが、大きな成果に繋がった。

 この対策に取り組み始めた後、フィンランドの自殺率がどう変化したのだろうか?  取り組みはじめの1990年代前半、ソビエト崩壊の影響で経済的苦境に陥り、失業率が上昇したにも関わらず、自殺率は減少。1998年頃には、対策開始時に比べ約9%もの減少がみられ、その後、多くの国の見本となった。

 フィンランドの対策がこのような成果を上げた理由としては2つのことが挙げられる。一つは、はじめに現状や原因の調査・分析をしっかりと行ったこと。もう一つは、行政と民間が協調し、しっかりとした情報交換や協力体制がとられたことであろう。

 現在の日本でもこのシステムに興味を持つ専門家は多い。これをお手本に、今後の有効的な活用を期待したいところ。日本の自殺予防対策は、まだ始まったばかりだ。(文/verb)


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