ハビエル・フェルナンデス、羽生結弦【写真:Getty Images】

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「世界の100人」のタイム誌が“ブロマンス”に熱視線「ネットの心も鷲掴み」

 平昌五輪は17日、フィギュアスケートの男子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)1位となった羽生結弦が66年ぶりとなる連覇に挑む。一方、2位で追走するのはハビエル・フェルナンデス(スペイン)。ともにブライアン・オーサー氏をコーチに仰ぎ、トロントを練習拠点とする同門の2人について、米大手誌「タイム」は「ユヅ」と「ハビ」の美しき“ブロマンス”について特集を展開している。

「インターネットではユヅル・ハニュウとハビエル・フェルナンデスフィギュアスケートのブロマンスに大騒ぎ」

 世界初のニュース雑誌といわれる米大手誌「タイム」電子版は、こんな見出しで異例の特集を組んだ。1923年に創刊され、「世界の100人」など国際的な影響を誇る同誌で注目したのは、トロント「クリケットクラブ」を舞台にした天才スケーター同士の“ロマンス”だった。

「日本のフィギュアスケーターで、ウィニー・ザ・プー(くまのプーさん)に熱烈な愛を注ぐユヅル・ハニュウは(米国時間)木曜日、2018冬季五輪のショートプログラムを勝利しただけではない。スペインのハビエル・フェルナンデスとのブロマンスのおかげで、インターネットの心も鷲掴みにしたのだった」

 記事ではこのように言及。ブロマンスとは「brother(兄弟)」と「romance(ロマンス)」を掛け合わせて生まれた造語。ハリウッドの世界ではジョージ・クルーニーとブラッド・ピッドというイケメン俳優、今年のNFLスーパーボウルのハーフタイムショーでも共演した人気アーティストのジャスティン・ティンバーレイクと人気司会者ジミー・ファロンという親密な男同士の友情を指す。

海外ファンも興奮、ハビが語った羽生との特別な関係性「妻を持つようなもの」

 特集では、フェルナンデスが明かした羽生との関係性についても、スポットライトを当てている。時に友人、チームメイト、そして、ライバルと語ったスペインの貴公子は「妻を持つようなもの。奥さんは友人であり、全てでしょう」と羽生との特別な空気感について明かしたという。

 SPで持てるすべてを出し尽くして競い合い、見事に1、2位につけた2人の絆に、SNS上で海外フィギュアファンも大興奮。特集では、その模様が紹介されている。

「ユヅル・ハニュウとハビエル・フェルナンデスを超えるスポーツ界のブロマンスを教えて」

「ユヅル・ハニュウとハビエル・フェルナンデスを心の底から愛する」

「今、ユヅル・ハニュウとハビエル・フェルナンデスのブロマンスに気づいてしまった。それでも構わない」

ハビエル・フェルナンデスとユヅル・ハニュウが接触するたびに(ハラハラする)私」

 江陵アイスアリーナで熱戦を繰り広げた羽生とフェルナンデス。演技後にリンクに降り注いだファンの投げた、くまのプーさんのぬいぐるみも海外でビッグニュースとなったが、フィギュアファンの2人の美しき絆に対する思いも大きな話題を呼んでいる。(THE ANSWER編集部)