昨シーズン、バルサに大逆転を許したのと同じステージでR・マドリーと対戦するパリSG。「エメリ対スペインのメガクラブ」の第2章に注目が集まる。(C)Getty Images

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 チャンピオンズ・リーグ(CL)のグループステージを首位通過したにもかかわらず、決勝トーナメント1回戦で連覇中の王者との対戦が決まれば、落胆しても不思議ではない。だが、パリ・サンジェルマンのウナイ・エメリ監督は、レアル・マドリーとの対戦を「歓迎している」と述べた。

 パリSGはグループステージの6試合で、大会新記録となる25ゴールを奪い、ドイツ王者のバイエルン・ミュンヘンを抑えて首位でベスト16に駒を進めた。しかし、この奮闘はアドバンテージとはならず、昨シーズンに前人未到の大会連覇を成し遂げた王者と、ラウンド・オブ16でいきなり対戦することになった。

 だが『ESPN』によると、エメリ監督は『BeIN Sports』で、「我々はマドリーと互角に戦えるだけのレベルにある。だから、この対戦は歓迎だよ」と意気込んでいる。

「我々らしさを示し、戦術的にはさらに組織を整える必要がある。もちろん、才能も発揮しなければいけない」

 スペイン人指揮官はそうコメントし、パリSGが大会屈指の好カードを戦うにふさわしいチームであると強調した。

「マドリーとパリSGの対戦は、世界中のサッカーファンの視線をクギ付けにするはずだ。私のチームはこの大一番を戦う準備ができていると確信している」

 さらにエメリ監督は、「サッカーを愛するすべての人がこの対戦を見たいと願うだろう。これこそが我々の望むレベルだ。我々はタイトルを獲得するようなチームと同レベルにあることを証明してみせる」と述べ、王者を相手に新たな歴史を作ることを約束した。

「我々はマドリーを相手に、パリSGのクラブ史に新たな美しい章を記す。これは素晴らしいチャンスだ」

 昨シーズンのパリSGは、このラウンド・オブ16でバルセロナを相手に第1レグで4-0と大勝しながら、敵地での第2レグで1-6と大敗し、奇跡の逆転劇を許している。

 もっとも、その際に活躍したネイマールはいまエメリのもとにいる。はたしてパリSGは、王者を撃破し、悲願のCL初制覇を達成できるだろうか。敵地サンチャゴ・ベルナベウでの第1レグは、来年の2月14日に開催される。