“奇蹟”というか、いい人すぎる! - みやぞん

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 ANZEN漫才みやぞんが7日、都内で行われた「映画『ナミヤ雑貨店の奇蹟』一夜限りの“ナみやぞん” 試写会」に出席。その中で、相方のあらぽんの口からみやぞんが優しすぎるゆえの“奇蹟”のエピソードが語られた。

 自身の名前を冠した本イベントに「嬉しいことですよね」と喜びつつも、具体的な感想は「皆さんの名前が入っていたらどうですか? 僕も皆さんと同じことを思うと思う」と観客にゆだね、笑いを誘うみやぞん。作品についても、「感動したでしょ。多くを語らない方がいいと思います」とにっこり笑って詳細を語ることを回避。そんないつもの調子の発言連発で、会場を笑いに包んだ。

 その後、最近の“奇蹟体験”を質問されると、あらぽんは「タバコのポイ捨てをした人がいたからみやぞんが携帯灰皿を持って、まだ火がついているそのタバコを拾おうとしたら、路上喫煙の取り締まりの方が来て、みやぞんが罰金をとられた」というエピソードを紹介。みやぞんは係員から「火がついたタバコを持ってますよね」と聞かれた時に「持ってますね」と素直に肯定したそうで、「そこで押し問答をやってもしょうがないので、じゃあいいですよと(罰金を)払いました」と当時の胸中を打ち明け、ありえない美談に客席からは感嘆の声があふれた。

 また、本作にちなんでお悩み相談コーナーが設けられ、「テストでいつも100点を取るにはどうすればいい?」と質問されたみやぞんは「隣の人に聞いて、みんなで助け合えば全員100点」と答えると、「どうして100点を取りたいのかな?」と今度は逆質問。そして、「100点でないとダメですか? 自分が頑張って取った点数なら(何点でも)自分をほめてあげてほしい。未来は明るいぞ!」とみやぞんらしいポジティブな考えを紹介し、観客をうなずかせていた。

 本作は人気作家・東野圭吾のベストセラー小説が原作。廃墟となったナミヤ雑貨店に忍び込んだ養護施設で育った矢口敦也(山田涼介)たち現代の3人の青年と、32年前に同じ場所で客の悩み相談をしていた店主・浪矢雄治(西田敏行)宛てに手紙を送る過去の人々との時空を超えた体験が感動的に描かれる。(取材:錦怜那)

映画『ナミヤ雑貨店の奇蹟』は9月23日より全国公開