ゴミの山からiPadを見つけてもらい喜ぶ少女(出典:http://metro.co.uk)

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このほどたわいもない子供同士の喧嘩の果てに、4歳弟が7歳少女のiPadを捨てるというアクシデントが起こった。ところがゴミ集積所スタッフが懸命に探し回ったおかげで、奇跡的に少女のiPadが見つかったという。『Metro』や『Daily Record』が伝えている。

スコットランドのボーダーズにあるアイマスに住むゾーイ・カーちゃん(7歳)は、クリスマスのプレゼントにiPadをもらっていた。しかし先月、弟ライリー君(4歳)と喧嘩をした際にライリー君にiPadを捨てられてしまった。

ちょうど引っ越し準備に追われていた母ジリアンさん(28歳)はiPadが見つからないことをゾーイちゃんから聞き、270ポンド(約38,000円)の高額な電子機器を紛失したことに対して怒りつつも探していたが、見つけることができなかった。

その後、ジリアンさんがライリー君に「お姉ちゃんのiPad、どこにあるか知らない?」と聞くと「ゴミ置き場に捨てた」と返って来たため驚くことに。「どうしてそんなことをしたの」と聞くと「お姉ちゃんにムカついたから」と4歳のライリー君は答えたという。この時、すでに収集車はゴミを持ち去ってしまった。

ジリアンさんは夫スティーブンさんと市役所に連絡し、地元のリサイクルセンターにも問い合わせた。各家庭からのゴミが大量に収集された後となってしまっては恐らく見つからないだろう…両親は諦めの気持ちもあった。

ところがイースト・ロージアンのダンバーにある「Viridor」エネルギー回収設備に収集された150トンものゴミ山の中から、ゾーイちゃんのiPadが見つかったのである。現場指揮者のバリー・ファルゲイトさんによると、連絡を受けた6人のスタッフが休憩時間を返上して探してくれたという。見つかった時にはその奇跡にスタッフらも喜びを隠せなかったそうだ。

大切なiPadが手元に戻って来たゾーイちゃんの喜びは言うまでもない。ゾーイちゃんは見つけてくれた「Viridor」スタッフたちへお礼の手紙とともに箱入りのチョコレートとライリー君がクリスマスにもらった20ポンド(約2,800円)札を同封し、感謝の気持ちを伝えた。

ゾーイちゃんの手紙を受け取ったスタッフは20ポンドをゾーイちゃんに送り返した。さらに「Viridor」経営者のクリス・ロウリン氏は「iPadが見つかって本当に良かったね。このバウチャーで君のiPadに好きな歌でもダウンロードしてくれると嬉しいです」とゾーイちゃんにiTunesのバウチャーをプレゼントしたそうだ。

まさか見つかると思っていなかったiPadが無事に発見されただけでなく、経営者からiTunesのバウチャーまでもらったゾーイちゃん。このアクシデントで、ゾーイちゃんのiPadは本体価格よりもはるかに価値のあるものになったといえよう。また今後、ライリー君と喧嘩になった時には素早くiPadを隠すこともゾーイちゃんは学んだに違いない。

出典:http://metro.co.uk
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)