もしかして…うちの旦那もモラハラ夫?今さら聞けない“モラハラ“あれこれ

写真拡大

ここ数年耳にすることが増えた「モラハラ」という言葉。でも、なんとなくわかるような、わからないような…という人も多いのでは?

今回は、実際にどのようなものがモラハラにあたるのか、モラハラ夫の特徴をまとめてみました。
そもそもモラハラとは何?
モラハラ」の正式名称は「モラルハラスメント」といい、暴力に比べると被害者も気づきにくいのですが、少しずつダメージが蓄積されていく、れっきとしたDVのひとつです。

その多くは、言葉や態度による精神的な虐待で、一種のイジメともいえるもの。多くの場合、夫から妻へ行われますが、妻から夫という場合や、子どもがモラハラの被害にあうケースもあります。

­

そして、「私には関係なさそう」と思っている人の中にも、実はモラハラ夫の被害にあっている場合があるのが、モラハラの怖いところ。

「うちは亭主関白だし、しょうがない…」と思っていることが、実はモラハラにあたることもあるんですよ。

それでも、うまく対処できていればよいのですが、実際に夫の態度が苦痛で体調が悪くなったり、うつになったり、夫が怖いと感じるようになると問題が深刻になってきます。
モラハラ夫の特徴って?
モラハラ夫の特徴としてよく見られるのが、自分が上で妻や子どもを自分の手下か部下のように思っているということ。

「誰のおかげで飯が食えると思っているんだ!」とか「俺が家賃を払っているんだ!」という発言があったら要注意。

直接的にそのような発言がなくても、家事の手伝いなどを頼むと「じゃあ代わりに稼いでくれるの?」と言い出すということもあります。

­

また、「俺様ルール」を作るのもモラハラ夫の特徴のひとつです。モラハラ夫はいつも「俺がお金を出しているのだから、家のことは俺の好きなようにできる」と思っています。

“妻や子どもはこうあるべき”という夫の俺様ルールに従わないと責められるので、「ちょっと変かも…」と思いながらも、妻や子どもはそのルールに従わざるを得ないことに…。

そのルールは、「夕食は●時から」とか「エアコンをつけていいのは●度以上の時だけ」「テーブルの上に物を置いたままにしてはいけない」などさまざまで、普通の家庭では許されるようなことも、モラハラ夫の前では通用しません。

もし、そのルールに従えないことがあれば「生活費を渡さない」などの制裁があるほど、そのルールは絶対で、妻も子どもも必死でそれを守らなければならない場合もあるのです。

­

モラハラは暴力を伴わないので周りにはわかりにくいのが特徴です。

そして、やっかいなのは、モラハラ夫は外では「とてもよい人」だと思われていて、周囲からの評価も高い場合が多いということ。

しかし、家庭内では妻を傷つける言葉を言ったり、突然機嫌が悪くなって無視をしたりと、妻としては「なぜ突然、このようなことになっているのか」と、その理由がわからないことも多くあります。

しかし、そういった期間が過ぎると元の優しい夫に戻るため、妻は「やっぱり私が悪かったのかも…」と思ってしまうという悪循環に陥ることに…。
気付きにくいけれど、これもモラハラ!?
このように“いかにもモラハラ!”とわかる特徴も多いのですが、それ以外に「お金の使いみちを細かく報告させる」「妻が実家に行くのをいやがる」「正論を振りかざして、妻が間違っていると指摘する」なども、モラハラの一種です。

モラハラ夫は“俺様中心主義”なので、家の中のことを決めるのに、いちいち自分の許可を得ることを必須とし、また、夫の突然の予定に従わせるということもあります。

­

また、言われたときはそれほど傷つかないけれど、「冷蔵庫の中のもの、賞味期限が切れているぞ」と冷蔵庫の点検をしたり、「散らかっているぞ」「片づけろ」などという言葉も、長年言われ続けていると精神的な苦痛となってしまいます。

こういった場合の多くが、妻がとくにだらしないということはなく、むしろ家の中をキレイに片づけている場合が多いのですが、モラハラ夫は完璧でないと機嫌が悪いので大変です。

そして、モラハラ夫は家事や育児を労働と認めていないことがほとんど。「毎日遊んでいられるのは誰のおかげだと思っているんだ」的な態度があれば、それはもう“モラハラ夫”の可能性大です。

­

モラハラ夫は、最初はとても優しい恋人や夫というパターンが多いので、結婚前や結婚直後は気づかないことが多いのでやっかいですが、精神的な苦痛がひどく、子どもにもモラハラをするようであれば、自分だけで抱え込まず、できるだけ早く信頼できるところに相談してくださいね。

­

<プロフィール>

KAO

花の写真家/フリーライター。花の仕事を通じて雑誌などに花のあるライフスタイルに関する記事を多く執筆。スーパー主婦で有名な会で家計や子育て・家事について学ぶ。趣味は手作りとピアノ、ガーデニング。一児の母。

­

写真© WavebreakmediaMicro - Fotolia.com