「霊きゅう車を見たら、親指を隠せ」。そんないわれが筆者の子どもの頃にありました。家業として葬祭業を営んでいる筆者の家では、霊きゅう車を見るのはごく日常的なことで、「どうして、僕らは親指を隠さなくていいの?」と親に聞いたものですが「仕事にならないだろ」と極めて実務的な答えが返ってきて、ちょっとがっかりした記憶があります。霊きゅう車が通ると親指を隠す理由には、主に2つの説がみられます。一つは「心は心