触媒化学は日本が強い研究分野だ。触媒一つで化学反応の効率やコスト競争力が大幅に向上する。機能性材料や新薬の開発を支える存在だ。化成品の商売が成り立つかどうかは良い触媒があるかどうか、といっても過言ではない。数多くの触媒が研究されてきたが、その基本体系の一つを作った日本人がいる。中部大学分子性触媒研究センターの山本尚センター長・教授はルイス酸触媒の反応を確立した。電子の授受を巧みに設計し、精密な有