本田技研工業の合弁会社である広汽本田は5月29日、上海で新型フィットの発表会を行った。(イメージ写真提供:(C)Ken Wolter/123RF.COM)

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 本田技研工業の合弁会社である広汽本田は5月29日、上海で新型フィットの発表会を行った。中国メディアの新浪汽車はこのほど、「新型フィットは従来に比べ、価格が大幅に下がったにも関わらず、馬力をはじめとするスペックは明らかに向上し、コストパフォーマンスは極めて高い」と高く評価した。

 新型フィットが1.5L型エンジンを採用したことについて、記事は「1.3L型よりも1.5L型を好む消費者が多いため、ホンダは市場の調査・研究の結果として1.5L型エンジンを採用した」と論じ、さらに価格を1.3L型の車と同程度に抑えたことで「価格に比べて極めて大きな馬力を持つ車と言える」と評価した。

 さらに、7万3800元(約120万円)-11万2800元(約184万円)で販売される予定の新型フィットは、アコードに続いて広汽本田の主力車種になるに違いないとし、「広汽本田は月間6000台以上を販売目標として掲げた」と伝えた。

 また、新型フィットの価格は1.3L型の自動車よりも4000元(約6万5000円)ほど高いだけであり、ほかの1.5L型の日系車よりも1万2000元(約19万5000円)も安いと指摘し、新型フィットの価格競争力の高さを評価した。「消費者はより安い値段で馬力の強い車を手に入れられる」と伝え、小型車を購入する消費者にとっては装備の優劣よりも価格のほうがより重要だと論じた。

 続けて、新型フィットはスマートエントリーや、自動空調、大型の液晶スクリーンなど実用的な機能が漏れなく搭載されていると指摘、さらに「このクラスの自動車では珍しいエンジンの自動制御機能も搭載されている」と伝えた。

 ほかにも記事は中国のインターネット上で行った調査結果を掲載。「好きな小型車は?」という質問に対し、新型フィットが2位に42ポイントの差をつけ、57.9%の支持を集めて圧倒的な1位となったことを紹介。「新型フィットの最大の強みは価格であり、ほかの小型車にくらべて魅力的だ」と伝えた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)Ken Wolter/123RF.COM)