Googleの全自動運転カー(セルフドライビングカー)高校生が設計した40万円台で実現可能な自動運転カーシステムなど、SFの世界のものだった「自分で運転しなくてもいい車」がどんどん現実に近づいていますが、ボルボはスマートフォンと連携し空きスペースを自分で探して駐車を行う「自動駐車システム」を組み込んだコンセプトカーを発表しました。

Volvo Cars of North America Media Newsroom
https://www.media.volvocars.com/us/enhanced/en-us/Media/Preview.aspx?mediaid=49569

自動駐車システムの仕組みや実際に車が自動駐車を行う様子は以下のムービーから見ることができます。

Volvo Cars - Autonomous Parking Concept - YouTube


ボルボの自動駐車システムは以下のような感じ。まず、駐車場の入り口にある専用スペースに車を止めます。


車から降ります。


スマートフォンのアプリを起動し、駐車ボタンをタップ。


すると、車が自動運転モードに切り替わりました。


あとは、車が自動的に駐車場に移動、空いているスペースを見つけて駐車してくれます。


駐車が完了すると、そのことがスマートフォンに通知されます。


反対に、車を駐車場から取り出して乗車したい時は、まずアプリのボタンをタップ。


車を呼び出すことができます。


降車した場所に立っていると自動車がやってくるので、後は乗り込むだけでOKです。


実際に自動で空きスペースを探している車の様子はこちら。


クルクルと勝手にハンドルが動いています。


目的のスペースに到着。


スペースが狭くてもスムーズに駐車可能です。



他の車とバッティングしたらセンサーで察知し、ちゃんと停止します。


子どもが脇から飛び出してきても停止しました。


ボルボは自動運転カーの分野でリーダーシップを取ることを目標としており、この自動駐車の技術は自動運転カーの開発計画のうちのひとつ。ボルボ社のThomas Brobergさんは「駐車場の空きスペースを見つけるのは時間のかかる作業ですが、自動駐車はドライバーをこの作業から解放します。ドライバーは駐車場の入り口で車を降りて、後で同じ場所に取りに来ればいいだけなのです」と語りました。


自動駐車には2つのテクノロジーが利用してあります。1つは駐車施設の方にトランスミッターが取り付けてあり、サービスが利用できる時はドライバーに通知が届くというもの。ドライバーは携帯電話を使って自動駐車機能をアクティブにし車から降りれば、あとは車に取り付けられたセンサーが車を空きスペースに案内してくれるというわけです。


なお、この技術はまだ開発中ですが、2014年度末にリリースされる予定のVolvo XC90には、この自動駐車機能が搭載される予定とのことです。