台湾メディア・NOWnewsは10日、8日のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)第2ラウンドの日本戦で、9回に井端から同点打を浴びた台湾(チャイニーズタイペイ)の陳鴻文選手が帰国前に試合を振り返り、自責のあまり涙を流したと伝えた。

 東京ドームホテルで帰国に向けての移動待ちをしていた陳は、集まった記者のインタビューに応じた。3−2でリードした9回表2アウト2塁、2ボール2ストライクから井端に適時打を打たれた“悪夢”を振り返った。

 陳は「コンディションは良かった。自分の武器であるストレートで日本の打者と勝負しようと思った」と語る一方で、打たれた球については「失投気味だった」と認めた。「リードを守り切れなかった自責の念から、涙で声を詰まらせた」という。

 周囲からは「あまり落ち込むな。次頑張ればいいじゃないか」と慰める声が上がった。しかし陳は「台湾が今後、これほどよい試合をできるかどうか分からないよ」と、うなだれたままだった。自分の1球で目前だった対日戦勝利をフイにしたと、責任を強く感じていた様子だったという。

 記事によると、9日のキューバ戦で0−14とコールド負けを喫した際、試合後の会見が終わって謝長亨監督と陽岱鋼が会見場をあとにする時に、敗戦だったにもかかわらず日本の記者から拍手が沸き起こったことを紹介。前日の日台戦を含め、台湾チームを称えるもので、「台湾の戦いぶりは、日本メディアからの評価を得た」と伝えた。(編集担当:柳川俊之)