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シンプルな軽量スポーツカーを目指して

中国発の軽量電動スポーツカーが、2027年4月に英国に上陸する。キャッチコピーは「ロータスが作るべきだった」、「ミドシップ」のスポーツカーだ。

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ランチア・ストラトスにインスパイアされた『SC-01』は、専用設計のスペースフレームシャシーを採用。2つのシートの後方にバッテリーを搭載し、前後に電気モーターを配置した四輪駆動となっている。


JMEV SC-01

すでに中国(EVメーカーのJMEVから展開)やイタリアなど一部の市場で販売されているが、新たに右ハンドル仕様が追加され、価格は約5万ポンド(約1090万円)からとなる見込みだ。

SC-01は、中国でフェン・シャオトン氏によって開発された。同氏は2016年に天津工匠派汽車科技有限公司(Gongjiang Pai)という会社を設立し、クラシックカーの修復やアップグレードを手掛けてきた。

熱心な自動車愛好家であるフェン氏は、ハンドリングの楽しさを重視した、重すぎず、シンプルで親しみやすい電動スポーツカーのニーズに着目した。ロータスの歴史的なモデルと比較されているのもそのためだ。

英国での販売目標は年間360台

英国ではスモール・スポーツ・カー・カンパニー(SSCC)社が正規の輸入業者となり、「SSCC」というブランドで展開する。販売、ファイナンス、アフターサービスの体制を整えるため、各企業とのパートナーシップ契約を進めている。

同社の創業者であり、現在唯一の従業員であるマーク・コットン氏は、組織をコンパクトに保ち、控えめな販売目標を設定している。初年度は約160台、3年目には360台へと増やす計画だ。


JMEV SC-01

コットン氏は、「エンスージアスト向けのドライバーズカーとして設計された専門的な製品であれば、年間200〜300台の販売でも十分です。データに基づけば、それは決して非現実的な数字ではありません」と述べている。

2023年頃、コットン氏はAUTOCARの記事などでSC-01のことを知り、中国のフェン氏に初めて接触したという。それから約3年をかけて英国での発売準備を進め、今回の正式発表に漕ぎつけた。

コットン氏はAUTOCARの取材に対し、SC-01は単に加速性能や直線での高速走行に特化したEVではなく、むしろ「感情的なつながりと魂」を持ったクルマであり、その走りについてはロータス・エリーゼに近いと語った。

デュアルモーターで0-100km/h加速2.9秒

スペースフレームシャシーは特注品で、主要部品の調達や車両の組み立てもすべて中国で行われる。SC-01の航続距離は中国のテストサイクルで最大500kmとされる。

60kWhのバッテリーは取り外し可能で、メンテナンスが容易になるよう設計されている。このバッテリーは、ミドシップエンジン車のような感覚を得るために車体中央部に低く配置され、重心はポルシェ911よりも低いという。


SC-01のサスペンション

サスペンションは特注仕様で手動調整が可能だ。2基のモーターの設定を変更し、前輪駆動、後輪駆動、四輪駆動に切り替えることもできる。

SC-01は合計出力435ps、最大トルク57.1kg-mを発生し、0-100km/h加速は2.9秒に達する。車重は1380kgで、ロータス・エリーゼより約500kg重いものの、近日発売予定のアルピーヌA110 EVの予想重量とほぼ同水準だ。

軽量化の鍵となるのは、小さなドライバー用ディスプレイ(タッチスクリーンはなし)、ドライブモード選択ボタン、手動式パーキングブレーキのみを備えたシンプルなインテリアだ。

先進運転支援システム(ADAS)も一切搭載していないため、年間生産台数に応じて、英国では「個別車両承認(IVA)」または「小規模生産型式承認」の規制の下で販売されることになる。

「EVである以前に、素晴らしいスポーツカーです。このプロジェクトについて初めて聞いた時、英国にぴったりだと直感しました。フェンがこのクルマを英国に導入したいという情熱は並々ならぬものです」とコットン氏は語っている。

少量生産車は成功できるのか?【UK編集部コラム】

無名ブランドによる少量生産スポーツカーは、決して珍しいものではない。過去を振り返ると、運転の楽しさはあるものの、商業的には失敗に終わったケースが多い。生産が小規模な場合、クルマ自体がいいからといって必ずしもビジネスとして成功するとは限らないのだ。

SC-01が、ケータハム・プロジェクトVやロングボウ・ロードスターといった今後登場するライバル車種よりも有利な点は、すでに生産中であることだ。プロトタイプではなく、一部市場で実際に販売されているのだ。


JMEV SC-01

そこで問題となるのは、単に「SSCCは英国において、ブランドとして、商業的な事業として成功できるか」ということだ。

SSCCのマーク・コットン社長は、中国ではロータス・エリーゼのような伝統的なスポーツカーには近づかない若い顧客層を惹きつけていると語った。おそらく、その傾向は他の地域でも見られるだろう。

コットン氏は、マクラーレンやベントレーでキャリアを積み、新ブランドや新モデルを英国市場に投入してきた実績のある、信頼できる人物だ。

販売目標は少ないように見えるが、3年目には360台、つまり1日1台のペースになる。SSCCよりもはるかに高い知名度を持ちながら、同程度の販売に甘んじているブランドもある。自動車販売は簡単なものではない。

車名にも少々問題がある。『SC-01』というのはキャッチーさに欠け、まるでエンジニアがネーミングを担当したかのようだ。コットン氏は、販売店に並ぶ前に改名する姿勢も見せている。これは期待が持てる。このようなクルマには、記憶に残りやすい名前が必要だ。『ドラゴン』なんてどうだろうか?