2027年度予算の概算要求基準を閣議了解…片山財務相「時代の変わり目を象徴する画期的なもの」
政府は30日の臨時閣議で、2027年度予算の概算要求基準を了解した。
危機管理・成長投資を推進する「強く豊かな日本」投資枠には予算要求の上限を設けず、具体的な金額を明示しない事項要求を認める。
経済安全保障上で特に重要な分野などは、複数年度で財源を確保して特別会計で別枠管理する。各省庁が自由に使い道を決められる「裁量的経費」は26年度予算から20%増額して要望でき、事項要求も認める。年金や医療などの社会保障費では、高齢化に伴う前年度からの自然増を3900億円と見積もった。
概算要求基準は各省庁が予算要求する際の方向性を示す。予算の膨張を抑える役割を果たし、シーリング(天井)とも呼ばれてきた。ただ、27年度分では幅広い分野の要求に上限を設けず、事項要求も認めた。閣議後に記者会見した片山財務相は、「もはやシーリングと呼ぶべきものはない。今回の概算要求基準は、時代の変わり目を象徴する画期的なものだ」と述べた。
各省庁は概算要求基準に基づき、8月末までに財務省に予算要求を提出する。財務省は内容を査定し、年末に27年度予算案をまとめる方針だ。

