見えないだけでクルマの室内は「汚れのデパート」! 雑菌繁殖からの悪臭を防ぐ「車内清掃の正解」をプロに聞いた

クルマの室内が汚れる根本的な原因とは?
カー用品店では、カーシャンプーやボディコーティング剤などのボディケア用品が充実しているのはもちろん、車内用品も続々と新製品が登場している。今回は「ガラコ」や「フクピカ」など、クルマ好きなら誰もが一度は手にしたことのあるカーケア用品を数多くリリースしているソフト99に、クルマの室内が汚れる原因や車内清掃の基本について話を聞いた。

──まず、クルマの室内にはどのような汚れがあるのでしょうか?
「ホコリや指紋、泥、砂といった目に見えやすい汚れはもちろんですが、シートに染み込んだ汗や皮脂、手が触れる部分に蓄積する手アカなど、見た目ではわかりにくい汚れも多くあります。最近では日焼け止めによる汚れの付着がよく挙げられます」
──車内で汚れやすい場所は?
「運転中につねに触れているハンドルやシートは、車内でもとくに汚れやすい場所だと言えます。また、エアコンのスイッチや各種レバー類もそうですね」

──シートは見た目がきれいでも、実際にはかなり汚れているのでしょうか?
「布シートの場合、表面を見ただけでは汚れに気付きにくいことがありますが、汗や皮脂が内部に入り込みやすく、そうした成分は雑菌の栄養源になるため、結果としてニオイの原因にもなります」
──車内の汚れは、ニオイだけでなく、雑菌の発生にもつながるのでしょうか?
「車内は高温になりやすく、さらに湿度の高い時期が重なると、雑菌が増えやすい条件が揃ってきます。食べこぼしや汗、皮脂などの汚れを放置してしまうと、悪臭の原因になることもあります。見えない汚れも含めて、定期的に取り除いていくことが大切です」

車内クリーニング用品の選び方と使い方のコツ
──素材によってクリーナーは使い分けたほう方がよいでしょうか?
「素材や汚れの種類によっては、専用品を使ったほうが安心な場合があります。たとえば本革はデリケートな素材で、車種や年式によっても状態が異なるため、専用品のほうが適しているケースがあります。一方で、日常的な軽い汚れのケアであれば、マルチに使えるクリーナーでも十分対応できます」
──ダッシュボードやシートなど、素材ごとに気をつけるべき点を教えてください。
「本革については、やはり専用品を使うのが安心です。不安がある場合は、目立たない場所で試してから使うのがよいでしょう。また、布シートのようなファブリック素材は、水分を含ませすぎると乾燥に時間がかかり、カビなど別のトラブルにつながることがあります。汚れだけを浮かせて取り除けるような使い方が理想です」
──電子機器まわりの清掃で気を付けることはありますか?
「モニターやスイッチ類などの電子機器には、クリーナーを直接噴射しないことが基本です。液体が隙間から入り込むと故障の原因になるおそれがあります。使う場合は、クロスに液を含ませてから拭くほうが安全です。指紋程度の軽い汚れであれば、マイクロファイバークロスなどでやさしく拭くだけでも十分きれいになります」

──車内清掃の頻度はどれくらいが理想でしょうか?
「日常使いのクルマであれば、月に1回程度がひとつの目安になると思います。買い物や送迎、通勤といった日常使用でも、操作部分の手アカやシートの汗汚れ、靴に付いた砂やホコリは少しずつ蓄積していきます。月に一度、車内をリセットする感覚で行うと、快適さを保ちやすいと思います」
──忙しい人でも、最低限これだけはやっておいたほうがいいというポイントはありますか?
「まずは、小石や砂、ホコリなど、クリーナーを使わなくても取り除ける汚れを先に除去することです。たとえばフロアマットは一度外して、砂利などを落としてから洗浄したほうが効率的です。異物が残ったまま拭いてしまうと、素材や繊維を傷める原因になります」
──NG的な行為はありますか?
「一番避けたいのは、力を入れてゴシゴシこすることです。これは素材を傷める原因になります。もうひとつ注意したいのが、艶出し剤や保護剤をハンドルやシフトノブなどの操作部に使ってしまうことです。製品によっては滑りやすくなり、安全面で問題が出ることがあります。使用前には、必ず注意書きを確認していただきたいですね」
車内クリーニング用品インプレッションを編集部員が試した!
ここで紹介するのは、スーパーオートバックス新小岩でフロア長を務める竹城さんが選んでくれた、店舗の売れ筋&オススメのアイテム。それをCARトップ編集部員が実際に使ってインプレッション! その使い心地はいかに!?

ブラシ付きフォームクリーナーガッツリ汚れを落としたい人向け
●WILLSON 布製シートクリーナー
内容量:420ml/価格:1300円
泡タイプのファブリック用クリーナー。最大のポイントはブラシが付属してくることで、これが侮れない! 布を傷つけない柔らかめの毛先ながら、適度なコシがあり、泡とともにシートの奥の汚れまでしっかりとかき出してくれる。

最後にクロスで拭き取れば、布地はふんわりとした仕上がりに。布製シート、マット、ドアの内張りに対応し、抗菌剤と静電気防止剤も配合されている。本腰を入れて室内を清掃したい人向けの商品といった印象だ。
UV吸収剤配合なので樹脂パーツの紫外線対策も
●KURE クレポリメイトDX
内容量:200ml/価格:900円
室内樹脂の艶出しといえば定番のクレポリメイトシリーズ。クロスに吹き付けて使うタイプで、液剤の伸びがいいので少量でも十分だ。仕上げに乾いた布で乾拭きすると、ギラつきすぎない上品なツヤが現れる。UV吸収剤配合で、ダッシュボードなど樹脂パーツの保護にも効果的。無香性なのもうれしいポイントだ。

ただし、液晶画面やガラス、塗装面、布地には使用できないので、施工前に対象箇所をしっかり確認しておきたい。
不純物のない純水を使用しているため拭いた後の拭き筋が残らない
●ProStaff キイロビンピュア 内窓ウェットクロス
内容量:12枚入り/価格:498円
最近の洗車トレンドである「純水」を使用したウエットペーパー。不純物のない純水を使用しているので拭き筋が残りにくいのが特徴だ。ペーパータイプなので施工は超簡単で、乾拭きも不要。気になる箇所にチャチャッと作業できるのがいい。

用途表記にはないが、樹脂パーツの汚れ落としにも十分効果を発揮し、夏場に気になる汗や手アカの拭き取りにも便利。いろんな人が使用する社用車などに常備しておけば、つねに清潔に保てるはずだ。
樹脂の浅い傷を隠す艶出し剤で深く入った傷も目立たせない
●リンレイ 車内の靴キズ復元コート
内容量:50ml/価格:1188円
うっかり付けてしまうドアの内側やセンターコンソール下の靴キズ。クロスで拭くだけではなかなか落ちないが、このコート剤はそういった傷を目立ちにくくしてくれるというもの。パッケージには液剤と専用クロスが入っていて、難しそうに見えて施工は意外と簡単。

実際に試してみると、浅いキズはもちろん、深めのキズもかなり目立たなくなった。さらに施工後は樹脂の白ボケも改善され、内装全体がシャキッと引き締まった印象になる。
モチモチな泡での洗浄後は抗菌や除電効果も!
●SOFT99 ルームピア 車内のシャンプー
内容量:420ml/価格:1480円
パッケージにある「泡バズーカ!」のキャッチコピーに偽りなし。トリガーを引くと勢いよく濃密な泡が噴射され、使っているだけでちょっと楽しい。しかも泡はすぐに消えず、モチモチとした状態をキープするので、じっくり汚れを浮かせて作業できる。

さらに優秀なのが対応範囲の広さ。本革を除けば樹脂や布地など車内のほとんどに使用可能で、ハンドルやシフトノブにも使えるのがうれしい。ディスプレイなどにはクロスに泡を取って拭けばOKだ。
手の入りにくい部分の清掃に折りたためるので収納もラク
●AQ. 折りたためるマイクロファイバーモップ
サイズ:300mm×85mm/価格:398円
複雑な形状のダッシュボードやエアコン吹き出し口にもマイクロファイバーが入り込み、ホコリやゴミを気持ちよくかき出してくれる。集めたゴミは繊維に吸着されるので、使用後は屋外で軽く払うのをお忘れなく。

柄は折りたためるため、ドアポケットやグローブボックスに常備しておけば、気になったときにサッと使えて便利だ。
ウエットシートは挟んで使う窓拭き専用ワイパー
●Carmate エクスクリア プレミアム ウェットシート専用ワイパー
サイズ:325mm×225mm×35mm/価格1680円
フロントガラス下端の拭きにくい部分をラクに掃除できる専用ワイパー。手持ちのウエットシートを挟んで使うタイプで、シートは別途用意する必要がある点には注意したい。

手が入りにくい傾斜部分までしっかり届き、内窓をムラなくキレイにできる。地味にストレスを感じるガラスの内側掃除を快適にしてくれる便利アイテムだ。
1カットずつちぎって使える! その数、なんと50枚入り!
●AQ. ロールマイクロファイバークロス
サイズ:220mm×220mm(1カット)/価格:898円
普通のクロスはサイズが大きく、ちょっとした拭き掃除に使うにはもったいないし、使い捨てにするのも気が引ける。そんな悩みを解決してくれるのが、このロールタイプだ。

ミシン目入りなので必要な分だけ切り取って使え、汚れたらそのままポイ。価格も898円と手頃で、気兼ねなくガシガシと使えるのがうれしい!
ミンクオイルが配合されて仕上がりはしっとり柔らかい
●SOFT99 本革拭くだけシート
内容量:7枚入り/サイズ:200mm×300mm/価格:493円
1980〜90年代の高級車に使われていた本革シートは、手入れに気を使う人も多いだろう。そんなオーナーにおすすめなのが、このシートタイプのクリーナー。液剤を付けすぎる心配がなく、サッと拭くだけで汚れをしっかり落としてくれる。

さらにミンクオイルが配合されているので、施工後は革がしっとりとした質感になる。
車内の汚れはもちろん窓やボディ・ホイールもOK
●ProStaff クルマまるまる おもいっきりクロス
サイズ:220×330mm/価格:598円
水分をたっぷり含むペーパータイプのクロスで、手アカや皮脂汚れはもちろん、しつこい汚れにも対応してくれる。植物由来の洗浄成分を採用していて、内窓やハンドルにも安心して使え、拭き跡が残りにくいのも好印象。

試しにホイールのブレーキダストにも使ってみたが、意外なほど汚れが落ちた。38枚入りでコスパも優秀。
コスパ最高の汚れふき用シートは無効性で除菌効果もあり
●AQ. 車内の汚れふきウェットシート
内容量:10枚入り/サイズ:220mm×300mm)/価格:198円
198円という値段も魅力。汚れ落としだけでなく除菌効果も備えているため、ハンドルやシフトノブなど手が触れる部分のちょっとした拭き掃除にも最適。界面活性剤を含むので、使用後は乾いたクロスで仕上げ拭きをするとよりキレイに。

同シリーズの「AQ. 車内のつや出し ウェットシート」と組み合わせて使いたい。
※本記事は雑誌「CARトップ2026年8月号」の記事を再構成して掲載しています




















