イラン前最高指導者ハメネイ師の葬送行事始まる…参列者、米イスラエルに「復讐」・革命体制維持を誇示
【テヘラン=吉形祐司】米国とイスラエルの軍事作戦で2月28日に殺害されたイランの前最高指導者アリ・ハメネイ師の葬送行事が4日、首都テヘランの礼拝施設「イマーム・ホメイニ・モサッラ」で始まった。
ハメネイ師と親族の遺体を納めたひつぎが壇上に安置され、参列者が終日、施設の広場を埋め尽くした。
葬送行事は政府が深く関わる事実上の国葬で、4〜5日には一般の参列者が入れ替わりながら、追悼式が行われる。6日には葬列が市内を横断する。
一連の行事は、米イスラエルの攻撃に耐え、1979年以降のイスラム革命体制を維持したことを内外に誇示し、国民の結束を強めるのが目的だ。
葬送行事は7日、イスラム教シーア派聖地の中部コムで、8日には隣国イラクの聖地でも行われる。9日にはハメネイ師の出生地のイラン北東部マシャドで遺体が埋葬される。警察は最大で計3500万人の参列を予測しており、警察官6万5000人を投入して厳戒態勢をとっている。
イラン外務省によると、葬送行事には100か国から弔問団が訪れる予定だ。3日には、ロシア安全保障会議副議長のメドベージェフ前大統領やパキスタンのシャバズ・シャリフ首相らがイランを訪問した。日本政府は参列を見送った。
米国とイランの戦闘終結の最終合意に向けた交渉は一連の葬送行事期間中は行われず、終了後に次回日程を決定する見通しだ。

