「探偵!ナイトスクープ」「よしもと芸人が占めるほど面白くなくなった」は本当か 実際に歴代探偵のよしもと率を調べてみた
今年で39年目を迎えたABCテレビ「探偵!ナイトスクープ」。複雑に入り組んだ現代社会に鋭いメスを入れ、さまざまな謎や疑問を徹底的に究明する同番組は、1988年3月から放送されている視聴者参加型のバラエティー番組だ。
霜降り明星「ナイトスクープ」の核心に触れないSNS発信に支持率アップ
この番組についてよく言われるのは、「よしもと所属芸人が探偵に占めるようになってからつまらなくなった」というもの。たしかに番組のピークと言われる90年代は劇団員、歌手など様々な出自の探偵がいた。
視聴率も90年代がピークで、1998年5月1日放送回の32.2%(ビデオリサーチ調べ、関西地区・以下同)が最高視聴率、2000年代前半までは平均20%台をキープしていたが、今では一桁台が続いている。
もちろん、視聴習慣の変化や趣味の多様化などテレビをめぐる様々な要因もある。その上で、年代ごとのよしもと率を調べてみたい。
初代から振り返ってみたい。まずは上岡龍太郎局長時代。1988年3月~1991年5月までの初代探偵は、シンガーソングライター・嘉門達夫(現:嘉門タツオ)や俳優・槍魔栗三助(現:生瀬勝久)をはじめとし、当時のよしもとからはトミーズ雅と清水圭のみ。12名の探偵に対しておよそ17%とはじき出される。
徐々に増えていくよしもと率
2代目(1991年5月~1993年8月)は、初代に起用された探偵が半減し6名中、トミーズ雅と清水の2名がよしもと。率はおよそ33%である。
3代目(1993年8月~1995年3月)は、新たによしもとから長原成樹の1名が加わり、43%となる。4代目(1995年4月~1998年6月)は、トミーズ雅が降板し、ジミー大西と現役探偵局員でもある間寛平や石田靖が加わることで50%を占めた。5代目(1998年6月~2000年4月)では、新たに松村邦洋が投入されたものの、清水とジミー大西が降板し、42%に。
2000年を過ぎた6代目(2000年5月~2001年1月)と、西田敏行局長に交代する7代目(2001年1月~2003年5月)は探偵の入れ替えもなく、8代目(2003年5月~2008年9月)にたむらけんじが起用され62%。
そして、9代目(2008年9月~)では、ゆりやんレトリィバァ、銀シャリ・橋本直、麒麟・田村裕、スリムクラブ・真栄田賢、霜降り明星・せいや、カベポスター・永見大吾、バッテリィズ・エース、令和ロマン・松井ケムリが加わり、出入りを繰り返しながらも半数以上がよしもと芸人
。局長は2019年からよしもと所属の松本人志に交代し、とうとう局長までもよしもとに。現行メンバーの探偵は率にして80%。
以上のことから視聴率の下落とよしもと率は相関していることが判明した。しかし、あくまでも面白い、面白くないは主観なので、視聴率は下落しているという客観的評価でしかお伝えできない。しかし、この多様化する世界で、90年代のほうが、探偵の多様性があったというのはなんとも皮肉なものである。

