「リス」に触って「死ぬ」可能性が!? 実はコワい“特定外来生物”に専門家が警告 「有効な治療薬はない」
つぶらな瞳にモコモコしたしっぽ。人慣れしていて寄ってくるところが、またかわいい。そんな愛らしいリスに、怖い一面が……。
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【写真を見る】専門家が「触らないで」と警告する「タイワンリス」
電線をボロボロに
横浜市内の閑静な住宅街に隣接する某公園。ここに無数のタイワンリスがすみついている。正式にはクリハラリスと言い、体長約40センチの個体が多いが、中には丸々と肥えたヘビー級さえ目にするほどだ。
だが、この愛くるしさにだまされてはいけない。電線をかじってはボロボロにし、果樹園の果物を食い荒らす特定外来生物、駆除対象の厄介者である。なぜ彼らがここに居ついているのか。
「動物園にいたり、ペットとして飼われていた個体が逃げ出して増殖したというのが定説です。1950年代、鎌倉市で確認されて以降、餌を求めて北上し、横浜市まで生息域を拡大したとみられています」(社会部記者)
マダニの宿主
恐ろしいのは「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」を媒介するマダニの宿主でもあることだ。

SFTSに感染したマダニにかまれると発熱や下痢などの消化器症状を引き起こし、重症化すると死亡する場合もある。致死率は高く10〜30%で有効な治療薬はない。今年もすでに愛媛県などで死者が出ている。
衛生動物学が専門の東大大学院特任教授、沢辺京子氏は、「マダニはSFTSのほか日本紅斑熱なども媒介します。タイワンリスに限らずアライグマ、ハクビシンなど野生動物はいろんな病原体を持っている可能性があり、接触を避けることです」と忠告する。
餌をやるのはご法度。触るなんてもってのほかだ。
撮影・西村 純
「週刊新潮」2026年6月25日号 掲載
