「高い金払ってんだよ」DAZNの無料配信に会員から怒り 日本代表戦の視聴で通信混雑?運営側の言い分は
スポーツ動画配信サービス「DAZN(ダゾーン)」は、サッカーW杯・日本代表戦をすべて無料にしており、2026年6月26日朝(日本時間)に行われたスウェーデン戦についても、盛んに無料をPRした。
一方で、満員電車などでは通信混雑の恐れがあるとして、試合前には、公式Xを通じて注意喚起も行った。しかし、有料会員からは、「じゃあ無料なんかやるなよ」と怒りの声も相次いでいる。実際に通信障害があったのか、不満が出ても無料を続けるのか、運営会社に取材した。
「通勤・通学時間帯のため視聴集中が見込まれます」
無料配信のサイトにつなぐと、1〜2分ほどフリーズしたが、比較的すぐにスウェーデン戦の中継につながった。
DAZNのサービスについては、J-CASTニュース記者も、通勤電車の中でスマホを使って利用した。
前半は、なかなか点が入らない一進一退の攻防だ。途中で映像の画質が悪くなることもあったが、ほとんどの中継が途切れることなく楽しめた。電車が空いていたこともあるかもしれない。
後半に入ると、日本が見事ゴールを決める。このシーンも、スムーズに見られた。その後は、視聴者が増えたためか、時々画質が悪くなったり映像が途切れたりする。しかし、スウェーデンがその後、同点ゴールを決めたときも、スムーズだった。試合の途中で会社に着いたため、すべての配信は見なかったが、比較的良好に試合を楽しむことができた。
スウェーデン戦は、日本の決勝トーナメント進出がかかった大事な一戦として、試合前には多くの関心が集まった。
DAZN Japanの公式Xも6月25日、この試合について、「通勤・通学時間帯のため視聴集中が見込まれます」と異例の投稿を行った。そして、視聴者に対して、次のように注意喚起した。
「快適にご視聴いただくため、可能な限り通信環境の良い場所での視聴をおすすめいたします。※満員電車・駅構内・地下区間などでは、通信混雑により映像の乱れや画質変化が発生する場合があります 大切な瞬間を見逃さないため、事前に通信環境のご確認をお願いいたします」
スウェーデン戦は、特に配信トラブルに言及なし
ところが、DAZNは、「通信混雑」に懸念を示しながら、その一方で、無料PRを盛んに行っている。こうした状況に対し、会員らからは怒りの声も漏れた。
「じゃあ無料なんかやるなよ」「何のために高い金払ってんだよ」と不満が出て、「『アクセス集中に耐えうる視聴環境』を作るのはあなたたちの仕事では?」などと注文も付いた。
では、スウェーデン戦では実際、通信混雑に伴う障害が出たのだろうか。
複数のスポーツ紙は、DAZNの中継で、試合前や試合中に音声がかぶるトラブルがあったと報じている。ただ、これらが通信障害に当たるのかは、はっきりしていない。
DAZNのカスタマーサービス担当者は6月26日、J-CASTニュースの取材に対し、初戦のオランダ戦については、配信トラブルがあったと明かした。
公式サイトで発表して謝罪したように、一部の時間に音声の不具合や映像との同期遅延が発生したという。そして、「この件を重大な事案として認識し、技術的原因の調査、再発防止策の実施、監視システムおよび検証プロセスの見直し、ならびに事前検証の強化を進めております」と説明した。
ただ、スウェーデン戦については、配信トラブルの有無に関する質問には回答しなかった。
ところで、有料会員の反発も予想されながらも、日本代表戦を無料にしたのは、一体なぜなのだろうか。テレビ局も放送しているため有料のメリットがなく、この機会に存在を知ってもらって会員数を増やしたい狙いでもあるのか。
この点について聞いたが、「より多くの方々にサッカーの魅力とFIFA World Cupの興奮を体験していただくため」などと述べるに留まった。
次のブラジル戦なども無料にするのかについては、こう答えた。
「現時点において、日本代表チームの試合の無料ストリーミングは継続される予定です。今後の試合でも同じ方針で進めてまいります。集中アクセスの影響を最小限に抑えるため、技術的な強化と事前確認を徹底的に実施し、安定した配信を目指してまいります」
(J-CASTニュース編集部 野口博之)

