プラスチックが“生まれ変わる” バケツ・歯ブラシ…どう変化? リサイクルでナフサ節約
今週は日本テレビが地球のためにいいことを考えるSDGsな1週間「グッド・フォー・ザ・プラネット・ウイーク」略してグップラです。日テレ系のさまざまな番組を通して「あしたにちょっといいチョイス」をテーマに、視聴者の皆さんと一緒に考えていきます。
「news every.」では「ミライに届ける地域のあした」という視点でお届けします。3日は、中東情勢の悪化で、影響が出ているプラスチックについてです。いま、使用済みのプラスチックを別の物質に作り変えて活用する、あるリサイクル法が注目されています。
■プラスチックがごみではなく“石油代替資源”に?

身の回りのさまざまな製品に使われているプラスチック。使い終わった後はどのように捨てていますか?
多くの自治体では、食品トレーや洗剤容器のように「プラマーク」のついたものは「プラスチックごみ」、「プラマーク」のついていないバケツや歯ブラシ、子どものおもちゃなどは「可燃ごみ」として回収しています。
ところが、「プラスチックごみの日」に川崎市のごみの回収の現場に行ってみると…
記者「歯ブラシが入ってますね。これはお風呂のイスですね」
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このプラスチックごみの行方を追って、ごみ収集施設へ。
記者「回収されたプラスチックごみが運ばれてきたのですが、これはハンガーですね、こういったものも回収の対象なのですね」
Jサーキュラーシステム・神谷幸秀係長「プラスチック製品なので、今は一括回収ということでこういうものも入っています」
川崎市では今年度から、すべてのプラスチック製品を分別せずに回収する取り組みを本格スタートさせました。そして、このプラスチックごみの山を、ある新しいリサイクル技術で「宝の山」に変えるといいます。
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国内で出るプラスチックごみは年間およそ900万トン。どう処理されているかというと、そのほとんどは焼却。燃やして出た熱はエネルギーとして使われます。2割ほどは溶かして、もう一度プラスチック製品に。そして、まだ3%程度ではあるものの、今あらためて注目されているのがプラスチックごみを全く別のものに生まれ変わらせるリサイクルです。
そのリサイクルの工程を見せてもらいました。まず、プラスチックごみを粉々にくだきます。そして、金属などの異物を取り除いた後、1400℃の高温・高圧の炉で“ガス化”。高度な技術で、プラスチックを燃やすことなく気体に変えるといいます。
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そして、このガスから取り出されるのが「アンモニア」です。このアンモニアは、主に肥料の原料になるほか、アクリルやナイロンなど化学繊維の原料にもなる、私たちの生活に欠かせないものです。
アンモニアは通常、石油などからつくられるため、このリサイクルが進めば石油の節約につながるといいます。
レゾナック・ケミカルリサイクル推進室・伊東浩史室長「プラスチックを石油原料と同じ形としてとらえることができます。(Q:プラスチックはごみではない?)まさに石油代替資源と言えるかもしれません」
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この工場では去年1年間で6万5000トンのプラスチックがリサイクルされ、これにより3万4000トンのナフサが節約された計算になるということです。これは日本全体のナフサの使用量のおよそ半日分です。
レゾナック・ケミカルリサイクル推進室・伊東浩史室長「(こうしたリサイクルが)もっと広がっていくと、石油の代わりにいろいろな原料に使う未来が近づいてくると思う」
■“石灰石から生成”プラスチックと同じような性質の新素材

一方、使うプラスチックの量自体を減らそうという取り組みも。
記者「見た感じはプラスチックと変わらない」
TBM広報・波多野智也氏「石灰石から生成しています」
チョークやグラウンドのライン引きの原料になるなど、私たちの身近なところで活用されている石灰石。こちらのスタートアップ企業では、石灰石をプラスチックの原料の合成樹脂と混ぜ合わせることで、プラスチックと同じような性質の新素材「LIMEX=ライメックス」を開発しました。
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通常のプラスチックに比べ、石油由来の原料を半分以下に抑えることができるといいます。さわってみると…
記者「少しさらっとした感触です」
プラスチックと同じ程度の強度があり水も通さないので、従来のプラスチックの代替品として、食品トレーなどのほか、飲食店のメニューや下敷き、プラモデルなど用途が広がっています。石灰石の白い成分が入るため、完全な透明にはできないということですが、何よりもその強みは…
TBM・CCU推進チーム・小野行弘氏「(石灰石は)日本で非常に多くの量が採れるので、自国で供給ができて、自国で使用できる」
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石灰石はほぼ100%国内で採掘されるので、海外依存度を低く抑え、安定供給につなげられるといいます。
資源が少ないといわれる日本。リサイクルや脱プラスチックの取り組みが資源の安定供給の面からも見直されています。