ABS秋田放送

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去年、秋田市で起きた風車の羽根の落下事故から8か月余りとなりました。

風車を設置した会社などは事故原因や再発防止策をまとめ、21日に国の審議会に報告しました。

落雷によって羽根の内部が損傷したまま運転を続けたことや、メンテナンス会社とメーカーとの情報共有の不足が事故につながったと報告しています。

去年5月、秋田市の新屋浜風力発電所で風車の羽根が回転中に折れて落下。

約250メートルの範囲に破片などが飛び散りました。

風車の近くでは倒れた状態の男性が見つかり、その後、死亡が確認されました。

事故を受け、風車を設置した東京のさくら風力はメンテナンス会社などと事故調査委員会を立ち上げ、原因究明と再発防止策の検討を進めてきました。

21日に国の審議会に示された報告書によりますと、羽根が大きく折れた2か所には落雷による焦げ跡=放電痕が確認されました。

いずれもレセプターと呼ばれる、避雷針の役割を果たす部品の近くでした。

こうした放電痕は16年前の設計基準に基づいて製造された羽根特有のものだということです。

事故が発生した日は晴れ。

過去の落雷で傷がつき、そのまま運転を続けたことで損傷が拡大し、羽根が折れたと推定しています。

定期点検は法律や国のガイドラインに基いて行われていましたが、放電痕があった部分は指定された点検範囲に含まれていませんでした。

また、メーカーとメンテナンス会社との間で、情報共有が十分にされていなかったことも要因に挙げています。

メーカーは2017年10月に放電痕を確認していたものの、メンテナンス会社に情報が共有されないまま運転が続けられていました。

再発防止策として、落雷で風車が停止した後は羽根の内部全体の検査を行い、損傷の有無を確認すること。

メンテナンス会社とメーカーとの情報共有を密に行う体制を確立することなどを挙げています。

審議会に出席した委員からは「メンテナンス会社とメーカーとの間で情報共有が不足したことは非常に大きな問題」。

「メーカー側が修理不要という判断を示した部分もあるが、事故を予見しようとする意識改革が維持管理には必要だ」などといった意見が出されました。

報告を受け、国は落雷対策が十分ではない羽根の使用の有無などを確認するため、風車の設置者や他のメーカーへの聞き取りを行うこと。

見た目でわかりにくい、ブレード内部の損傷を点検する最適な技術の検討などを今後の対応案に挙げています。

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さくら風力は残った支柱などを速やかに撤去し、新屋浜風力発電所を廃止する方針です。

なお、現場近くで倒れた状態で見つかり、死亡した男性と羽根の落下との因果関係はまだ明らかになっていません。