AI生成コンテンツが増加して、中には、「その人が言っていないことを、さも言っていたかのように見せかける」ような映像も生み出されていて、問題になっています。こうした問題に対処するため、YouTubeが以前から取り組んでいたクリエイター向けの肖像検出ツールを正式に展開することを発表しました。ツールを使うと、勝手に自分の顔を使っているコンテンツを検出して削除依頼を出すことができます。

Sneak Peek: Likeness Detection - YouTube

「類似性検出」機能は、YouTube Studioの「コンテンツ検出」の新機能として追加されます。手元環境ではまだ「コンテンツ検出」の中には「著作権」のタブしかありませんでしたが、ここに新たに「Likeness(類似性)」というタブが加わることになります。



類似性検出機能を使うためには事前に3ステップの設定が必要。



まずは利用規約に同意します。



続いて、QRコードが表示されます。



スマートフォンカメラで、このQRコードを読み取ります。



そのまま、スマートフォンで設定の続きを行うことになります。



類似性検出機能では個人情報を利用することになるので、同意が求められます。



続いて身分証明書をスキャンします。ここでは運転免許証を用いていますが、他の書類でも大丈夫なようです。



個人情報の確認。



そして写真撮影が求められます。



正面からの写真だけではなく、顔を左右に動かす必要があります。



情報登録から認証完了のメールが届くまで2〜3日かかることがあるそうです。



利用可能になったというメールが届いてから改めて類似性検出のタブを見に行くと、「登録された肖像に似ている」とYouTubeが判断した動画がリスト表示されています。



検出された動画に対しては、AIを用いて嘘の発言をさせられているのであればプライバシーガイドライン違反だということで「類似性による削除依頼」、許可なく自分が著作権を持つコンテンツが使われているのであれば「著作権違反による削除依頼」が行えます。また、リストアップされたものの改変されているわけではない、または無関係ということであれば3番目の選択肢の「アーカイブ」を選ぶと、リストから消すことができます。



類似性による削除依頼を行う場合は、必要事項を記入して申請することになります。



名前とメールアドレスはすでに登録済みなので、国情報と、コンテンツと申請者の関係を登録します。関係は「本人で成人済み」「法律上の依頼人または後見人」「公認代理人」の3つの選択肢が用意されています。本人以外を選んだ場合、申請者の氏名と具体的な関係を記入する欄が出現します。



声も含まれているかどうかを登録。



さらに具体的な情報と、虚偽の申請ではない宣誓のチェックを入力して、最後に署名すればOK。



なお、類似性検出機能は不要だと思えば停止することも可能。設定変更から24時間で、YouTubeに対するスキャンが行われなくなるとのことです。