子どもたちも、同じような子たちと自然と仲良くするようになってきていて、交友関係が固定化されている場面もあるのだとか。本来、公立の小学校というのは、様々なバックグラウンドを持つ人間同士が、うまく生きていく術を学ぶ場所であるはずなのだが……。

◆おまけ:インターナショナルスクールでの夏休み格差

富裕層の子どもたちが通うことで知られるインターナショナルスクールでも、程度の違いはあれど、夏休み格差が発生しているのだという。

夏休みの終わりに、どこへ行ったかみんなで発表するんです。その発表で引け目を取らないために、国内旅行なんかに行っていては恥ずかしいと、海外旅行をする家庭も多いようですね」

海外に行ったからといって安心はできない。泊まったホテルまで、親たちは子ども経由で詮索をするのだとか。

「一言でハワイといっても、泊まったホテルによって裕福度が見えてきます。ロイヤル、ハレクラニ、アウラニディズニーを頂点としたヒエラルキーがありますから。ランクの低いホテルに泊まると『その程度のお家なのね』という目で見られるみたいですね」

親の懐具合がどうであろうと、子どもたちの心だけは貧しくなってほしくないものである。

<文/綾部まと>

【綾部まと】
ライター、作家。主に金融や恋愛について執筆。メガバンク法人営業・経済メディアで働いた経験から、金融女子の観点で記事を寄稿。趣味はサウナ。X(旧Twitter):@yel_ranunculus、note:@happymother