愛媛と東京で二拠点生活をしている、作家・作詞家の高橋久美子さん。今年で3年目となるこの暮らしで、愛媛と東京の子どもについて着目。そこで気がついたことについてつづります。

1:掃除機をやめて、ほうきを使う

猛暑日が続いておりますねえ。少しでも暮らしのなかの仕事を楽にしたい…ということで、今回は、最近、私がやめたことを書こうと思います。

【写真】土鍋で炊いたご飯

道具が増えたら家事が楽になるかと思えば、置き場所分部屋が狭くなるし、意外と他のもので代用できたりもする。

例えば、最近使わなくなったのが掃除機だ。肝心の窓のサッシュとか、棚の隙間など、埃のたまるところを掃除するには、ノズルを変えなくてはいけないし、入ったとて隅っこは掃除できないことも。そういうときこそ、ほうきとちりとりの出番。

掃除機、ドライヤー、洗濯機と、メカ類は、その音のやかましさが気になるけれど、ほうきのなんと静かでコンパクトで美しいこと。しばらく使ってみて、掃除機がなくてもこれ一本で事足りるんだなあと思った。机の下も、キッチンの隅も、なんてスマートな動き。

私は、梅仕事や畑仕事をすることが多いので、玄関やキッチンに土が落ちることも日常。ほうきは、気になる部分だけささっと掃けて、掃除機のようなフィルターの交換も必要ない。しまうときも、隙間にすっとおさまる。家の掃除機はダイソンのコードレスを使っていたので、決して大きくはなかったけれど、ほうきのスマートさを知ってからは、戻れなくなってしまった。また、フォルムもかわいいんですよねえ。

2:洋服をたたむのをやめて、ハンガーがけにした

先月、お隣さんと「衣替えが毎回大変ですよねえ」という話をしていたら、

「うちは全部クローゼットにかけっぱなしですよ。衣替えしなくなりました」と言う。

「かけっぱなしだと肩のラインが伸びちゃうのが嫌なんですよ。第一、そんなにたくさんハンガーかかります?」

「いや、ドイツのmawaハンガーってのがあってね。これだと、首が伸びないの! 騙されたと思って使ってみて。一つあげるから」

と、黒い華奢なハンガーを持ってきてくれた。ワイヤーハンガーくらい、すごく細いけど、これで本当に大丈夫なのかなあ。

「大丈夫よ。これでニット類も全部つるすようになったの」

「えー! それはないでしょう!」

帰ってさっそくニットのカーデガンをかけてみる。えー、ほんとだ。全く生地が伸びない。ハンガー全体が滑らないようにゴム素材でできているからだろうか。服の形にきっちりフィットして、ずれるのを止めてくれるので、ワイヤーハンガーなのにサポート感が半端ない。

いろんな種類があるけれど、とりあえず一番スタンダードのを買っておけばよいよということで、通常タイプを20本買ってみた。

ハンガーが細いので、クローゼットに今までの二倍かけることができた。形がくずれたままフィットしてしまうこともあるので、そこだけ要注意だなあ。重たいコートなんかはハンガーを2つ使うと安心だ。

ということで、今までの木の太いハンガーや他のプラスチックのをやめてみることにした(といっても捨ててない)。

ニトリなんかにも、よく似た製品があるようです。お試しあれ。

3:炊飯器をやめて、土鍋でご飯を炊く

炊飯器は15年くらい前からない。土鍋で炊く方がおいしいくてはやいもの。予約できないのは不便だけど、なきゃないで何とかなるものだ。

炊飯器の替わりに買ったのが精米機だ。玄米で保存し、二週間に一度精米する。つきたてのお米と土鍋は、どんな高性能の炊飯器にも勝るのではないかな。炊きたてのおいしいごはんを食べると、体の内側からやる気が出てきます!

掃除や料理もしんどく感じる季節だけど、自分の生活スタイルに合わせて、工夫して夏を乗りきりましょう。