インドのイゴール・シュティマッツ監督【写真:Getty Images】

写真拡大

杭州アジア大会

 中国・杭州で行われているアジア大会の男子サッカーは28日に決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)が行われ、サウジアラビアがインドを2-0で下して8強入りした。敗退したインドの監督は“疑惑”をかけられたことに激怒。「恥ずべきこと」と一刀両断し、今大会後の辞任を検討しているという。海外メディアが伝えている。

 インドは1次リーグA組を1勝1敗1分けの勝ち点4で2位通過。16強に進出したが、サウジアラビアの前に0-2で敗れ、8強入りはならなかった。来年1月のアジアカップカタール大会の出場権をすでに獲得しているとあって目標を切り替える…かと思いきや、代表チーム周辺には穏やかではない空気が漂い始めている。

 パキスタン放送局「サマーTV」は「インドのサッカー監督が占星術師のアドバイスでチームを選出したことを否定」との見出しで記事を掲載。「インドのサッカー監督イゴール・シュティマツはアジア大会16強でサウジアラビアに敗戦した後、辞任を検討している」と報じた。

 同局によると、シュティマツ監督はアジア大会に出場できる選手が少ないことを批判しており、メンバー編成の問題について「(アジアカップ開催地の)カタールで成功したいのであれば、代表で共にプレーする時間がより必要だ」との趣旨の指摘もしているという。

 さらに記事では「最近のインタビューで、シュティマツはチームを選ぶのに占星術師に相談したとの主張も一刀両断した」とも伝えられている。報道された疑惑については「恥ずべきことだ」と同監督は主張。同局は「シュティマツは自身の去就について48時間以内に決断するとした」と去就について強い意思を見せていることも報じている。

 記事内ではシュティマツ監督のコメントも紹介。「私は自分の仕事と知識、トレーニングで見たことに頼っている。これを説明しているのも、最近一部のインド人が私の完璧に遂行されている仕事に不信感を植え付けようとしているからだ。これは間違った告発である。大会前に何人かの者が我々に対して使用と試みたことは恥ずべきことだ」と語ったという。

 シュティマツ監督は現役時代、クロアチア代表として1998年フランスW杯3位など国際Aマッチ53試合に出場。引退後はハイデュク・スプリトやクロアチア代表監督などを歴任し、2019年5月からインド代表監督に就任していた。

(THE ANSWER編集部)