キヤノンが9月8日に発売する予定のデジタル一眼レフ「EOS Kiss Digital X」。色はブラック(左)とシルバーの2色。(撮影:吉川忠行)

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キヤノン<7751>は24日、1010万画素の普及型デジタル一眼レフカメラ「EOS Kiss Digital X」を9月8日に発売すると発表した。価格はオープンだが、実売予想価格はボディーのみ9万円前後、レンズキット11万円前後、ダブルズームレンズキット13万円前後となる見込み。月産台数は18万台。

 「EOS Kiss Digital X」は2005年3月発売の「EOS Kiss Digital N」の後継機で、撮像素子は有効画素数1010万画素の自社製CMOSセンサー(APS-Cサイズ)を搭載する。センサーに付着したゴミを除去する「セルフクリーニングセンサーユニット」やゴミ付着防止の「帯電防止機構」を同社製デジタル一眼レフでは初搭載した。また、カメラ内部の可動部分から金属粉などのゴミが発生しにくい機構や素材を採用した。

 オートフォーカスセンサーに上位機「EOS 30D」と同等品を搭載することで、測距点を従来機の7点から9点に増やし、合焦精度の向上を実現した。連射速度は3コマ/秒で、連続撮影枚数は従来機の約2倍となるJPEGで最大約27枚、RAWで約10枚となった。

 背面には高精細・広視野角の2.5型液晶モニターを搭載し、撮影後の画像確認のほか、シャッタースピードやISO感度など、撮影時の設定情報も表示できるようにした。ボディーカラーはブラックとシルバーの2色。

 同日、キヤノンの岩下知徳取締役は、東京都港区のキヤノンマーケティングジャパン<8060>本社で行われた発表会の席上「EOS Kiss Digital Xで一般ユーザーのすそ野を広げ、デジタル一眼レフ市場の拡大をめざす」と意気込みを語った。販売を手がけるキヤノンマーケティングでは、同機種単体の国内シェアを06年9−12月の3カ月で45%を、キヤノンのデジタル一眼レフ全体では年間で50%を目指すとしている。【了】

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