シャープ新「AQUOS R6」の買いポイントはここだ! ライカに隠れる革新的な技術とは?

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NTTドコモとソフトバンクから6月中旬以降に発売される予定のスマートフォン「AQUOS R6(アクオス アールシックス)」は、シャープの新しいフラッグシップモデルだ。

シャープのフラッグシップスマートフォンは毎回注目度が高く、今回のAQUOS R6も発表前から大きな注目を集めている。

今回は、日本だけではなく海外からの注目も高い機種となっているが、その理由はいったいなんなのか?

NTTドコモが19日に都内で開催したメディア向けタッチ&トライの会場で触れる機会があったのでAQUOS R6の魅力と買いポイントを紹介する。


■ポイントはカメラとディスプレイだけではない?
NTTドコモの公式オンラインショップ「ドコモオンラインショップ」での販売価格(金額はすべて税込)は115,632円で、分割36回払いを選択した上で「スマホおかえしプログラム」を適用し、最大12回分の支払いが不要になった場合の実質負担額は77,088円。

ちなみに、昨年3月に発売された前モデル「AQUOS R5G(アクオス アールファイブジー)」は、NTTドコモの発売時点の価格は11万1,672円だった。

そんなAQUOS R6の注目されている最大の特徴が内蔵カメラだ。
シャープのスマートフォンとしては初めて、ドイツの光学機器メーカー「Leica(ライカ)」が監修したからだ。それだけでなく、カメラ仕様もスゴい。
・1インチセンサー
・7枚構成の「ズミクロンレンズ」
これらを実現。シャープとライカの2社が全面協業した渾身のスマートフォンカメラなのだ。


背面に搭載されているメインカメラ


背面上部にはシングルカメラが搭載されている。3つや4つの背面カメラを搭載する機種が多い中、あえてのシングルカメラだ。

シングルカメラではあるものの、35mm換算で、
・19mmの超広角
・24mmの標準
・152mmの最大6倍望遠(ウルトラレゾリューションズーム)
この3つの焦点距離の撮影が可能だ。
画角は、標準カメラアプリのシャッターボタン上に設置されたボタンをタップするだけで簡単に切り替えができる。


「背景ぼかし」機能も搭載


「ポートレート」モードは人物を認識して背景をボカす機能だが、AQUOS R6では、人物以外の被写体でも背景をボカして被写体を際立たせる「背景ぼかし」機能を搭載し、ボケ効果の調節までできる。さらにナイトモード、マニュアル、RAW、4K動画などの撮影機能も備えている。

そして、シャープといえばディスプレイだ。
AQUOS R6では「Pro IGZO OLED(プロ イグゾー オーレッド)」を搭載している。OLEDは「Organic Light Emitting Diode」の略で、有機ELのことだ。そう、AQUOS R6は液晶ではなく有機ELをディスプレイに採用しているのだ。

最大240Hzでの駆動に対応しており、これは1秒間に最大で240回の画面表示の書き換えができるということを意味する。
つまり動きのある画面表示でも滑らかに表示できるから、ゲームなどで高速表示もはっきりと表示できるだけでなく、ゲームの操作性も向上するのだ。

さらに、高輝度で高コントラストも実現しているため、明るい場所での見えやすさや、鮮やかさなども申し分ない。

NTTドコモのタッチ&トライ会場の説明員によると、先に紹介した内蔵カメラとの相性がよい表示となるようチューニングも施されているという。

実は、高性能なディスプレイ表示を謳うことには一定のリスクがある。
それはバッテリーの持ちを下げるからだ。

スマートフォンにおいてバッテリー消費のもっとも大きな要因はディスプレイ表示なのだ。

スマートフォンを使い続ければ画面も点灯し続けることになり、バッテリーはどんどん消費される。また、画面が暗くて画面が見えづらといって明るさを上げれば、バッテリー消費は一気にあがり、バッテリー切れの大きな要因になる。

しかし、シャープのIGZOディスプレイは、画面表示が動いていないときは最低で1Hzまで駆動を落とすことができる。加えてスイッチング性能も高いため、画面が動き出せば駆動するスピードが速くなる。

つまり、利用状況に適したリフレッシュレートに自動変更することによって、ディスプレイのバッテリー消費を抑えた省エネ利用を実現させているのだ。
さらに、画面表示において不必要な部分を消灯することで省エネ効果を上げている。


シャープのAQUOSもついに5000mAhのバッテリーを搭載


これらディスプレイの省エネ仕様に加えて、AQUOS R6は5000mAhの大容量バッテリーを搭載している。大容量バッテリーを搭載するだけでも電池持ちの大きな対策といえるが、シャープはそれだけではない。

「インテリジェントチャージ」によって、1年後の電池劣化を10%以下に抑えるというのだ。

つまり、半年後、1年後、1年半後と継続利用した場合、ある日突然バッテリーの減りが早くなるという「バッテリー劣化」が、ほぼ起きないというのだ。

実際にシャープのスマートフォンを利用したことがある人はわかるだろうが、日々のバッテリー消費の抑制はもちろん、年単位でのバッテリー劣化が起きにくいことに驚かされる。

前述のように、カメラやディスプレイなどが高機能・高性能になればなるほど、それらの品質を支えるための「省電力」かつ「バッテリー劣化の抑制」は重要になってくる。

つまり、バッテリー持ちの良さという強みがあるからこそ、高性能・高機能を活用できるというのがシャープのスマートフォンであり、AQUOS R6の最大の魅力なのだ。


■世界初の技術を搭載
カメラやディスプレイといった点に目を奪われがちだが、実はAQUOS R6にはこれまでの常識を覆す新技術が搭載されている。

それが「3D超音波式指紋センサー」だ。


左がAQUOS R6に搭載されている超音波式、右が従来の光学式


AQUOS R6は画面内の指紋認証に対応しているのだが、従来の光学式センサーではなく、超音波式センサーを採用している。

いったいこれの何が凄いのか?

その理由は、指紋を読み取る面積が従来のおよそ11倍広くなり、読み取り速度も2倍高速になるのだ。
・ロック解除時のエリアが広い
・2本指でのロック解除も可能
・指紋登録時に1回の読み込みで完了
これら、従来の画面内指紋認証では不可能だったことが実現した。


ロック解除画面に表示される指紋認証エリアが大幅に拡大


実はこの機能は、クアルコムの指紋センサー「Qualcomm 3D SonicMax(クアルコム スリーディー ソニックマックス)」を搭載することで実現した。
従来よりも圧倒的に広く、高速で認証できるようになり、ロック解除はもちろん、指紋登録時もディスプレイの所定の位置に1回だけ指をタッチすれば登録できてしまうという驚きの技術革新を体験できる。

さらに、2本指ので指紋認証を可能にしたことで、これまでの20倍も高いセキュリティをかけることが可能になった。


2本指での指紋認証が可能に


AQUOS R6は、このQualcomm 3D SonicMaxを搭載した世界で初めてのスマートフォンなのだ。
そのことをクアルコムも公式ブログ「OnQブログ」にて知らせている。

AQUOS R6は、ライカとの全面協業、Qualcomm 3D SonicMax初搭載をはじめ、そのほかの革新的な技術の搭載したことで、海外からの注目度も大きいスマートフォンなのだ。

シャープ公式ツイッターアカウント(https://twitter.com/SHARP_JP)では、「きのうのスマホ新製品発表のあと、海外の人から『レビューするからサンプルくれ』というDMがいっぱいくる」と、冗談めいたツイートが投稿されたほどだ。

AQUOS R6の発売までまだ1カ月程度あるが、しばらくはワクワク、ドキドキが続く注目の製品となるだろう。






AQUOS R6 のカメラは見たままの世界を写す|AQUOS:シャープ
Sharp AQUOS R6 Features a massive 1-inch camera image sensor and massive ultrasonic fingerprint sensor
SHARP シャープ株式会社(Twitter)



執筆:S-MAX編集部 2106bpm