メインMCを降板させられた劇団ひとり、そもそもの原因は…

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テレビ朝日で毎週土曜日に放送されているニュースバラエティ番組『池上彰のニュース そうだったのか!!』は、池上彰の分かりやすい解説で人気を集め今年で放送5年目になる。その元となっているのは2008年〜2009年に放送された『学べる!!ニュースショー!』で、劇団ひとりがメインMCを務めていた。いつの間にかMCの座を奪われてしまったことを今もネタにされるひとりだが、その理由は自身にあったと振り返っている。

劇団ひとりが本名の「川島省吾」名義でメインMCを務めた『学べる!!ニュースショー!』で、ニュース解説者という立ち位置だった池上彰。しかし後継番組の『そうだったのか!池上彰の学べるニュース』では池上がメインMCに、劇団ひとりはコメンテーターと立場が入れ替わることとなった。その後池上は一旦降板したが、特番などを経て2014年から『ここがポイント!!池上彰解説塾』がスタートし、翌年には『池上彰のニュース そうだったのか!!』に改題され現在に至っている。長らく冠番組を維持させている池上の一方で劇団ひとりはいつの間にか番組を降板しており、この事態を本人は「乗っ取られた」と自虐的に受け止めていた。

そんな番組を乗っ取られた件から10年以上経つが、15日深夜のTBSラジオ『JUNK 爆笑問題カーボーイ』に劇団ひとりが出演した際も、太田光から「お前に進行なんかできるわけねえけどな」「池上彰に変えようかな」といじられており、未だにネタにされている。ひとり本人も「あんなことがあっていいのか!」と根に持っている様子をみせ、笑いを誘っていた。

とはいえ劇団ひとりは、降板原因について自身にあると考えているという。当初は番組の一企画であった池上のコーナーがどんどん人気を獲得してきたことで、ひとり本人も危機感を抱いていた。視聴率も8〜9%と当時としては振るわず、一発逆転を狙ったひとりはある秘策を打ち出すことにした。それはタレント・大沢あかねとの“結婚生報告”である。冠番組のために一肌脱ごうと生発表に加え、婚姻届提出の様子など全て撮影して臨んだそうだが、ひとりによると「(視聴率の)結果が6%」だったとのこと。この事態が決定的となり「メインが池上さんになった」とひとりが語ると、太田は「当り前じゃねえか、バカ」「誰がお前らの結婚に興味あんだよ」と爆笑。ひとりも「あれはバカだったよ」と反省しきりだった。

所属事務所である太田プロに対し「よく許したよなあ」と思いを馳せるほど前代未聞だったこの降板劇。だが現在もメインMCをはじめレギュラーを多数抱えている劇団ひとりだけに、この事態もしっかりネタの1つとして昇華させているようだ。
(TechinsightJapan編集部 根岸奈央)