日本コカ・コーラが提供する「エタノール製剤」

日本コカ・コーラは、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、守山工場(滋賀県守山市)において、手指消毒用のアルコールとして使用できるエタノール製剤を製造し、公的団体を通じて医療機関、またその他必要とされる団体などに無償で提供する。

日本コカ・コーラの守山工場は平常時、製品の原液などを製造しているが、昨今の消毒用アルコールの供給不足と、厚生労働省の事務連絡「新型コロナウイルス感染症の発生に伴う高濃度エタノール製品の使用について(改定)」(4月10日付)を受け、守山工場の人員・設備を活用したエタノール製剤の製造を決定したという。

消毒用アルコール不足への対応では、酒造メーカーで高濃度アルコールなどを製造する取り組みが広がっているが、今回、日本コカ・コーラが製造を予定しているのは、食品添加物製造許可のもとで製造できる「エタノール製剤」である。

「エタノール製剤」は、食品添加物製剤で、発酵アルコールをベースに静菌効果のある有機酸、アミノ酸などの添加物を配合したもの。守山工場は食品添加物製造許可を取得しており、今回のような製造が可能となった。エタノール製剤は、手指消毒用に転用することができるという。

日本コカ・コーラは、「日本のコカ・コーラシステムは、日常生活に必要不可欠な飲料を製造販売する企業群として、新型コロナウイルスの感染拡大防止と、お客様、従業員、お取引先様の健康の確保に必要な措置を講じながら、安心・安全な製品の安定供給に努めております。引き続きその責任を果たしながら、“Refresh the World. Make a Difference. (世界中をうるおし、さわやかさを提供すること。前向きな変化をもたらすこと。)”の事業目的にのっとり、地域社会にとって必要とされる支援を継続的に検討・提供してまいります」としている。