三菱UFJ信託、来年度「情報銀行」に参入
実証は最大1000人規模で行う。参加者は同社が開発したスマートフォンのアプリケーション(応用ソフト)を用いて情報提供する。実用化すれば国内で初めてとなる。具体的には購買履歴や健康診断の結果など提供しても良いデータをアプリに登録し、企業は銀行を通じてデータを購入。個人は1企業あたり500―1000円程度を受け取る。
事態を重く見た欧州連合(EU)は「一般データ保護規則(GDPR)」を制定し、個人データは本人にコントロールする権利があることを明確化。5月に施行した。
日本では経済産業省と総務省が、情報銀行を担う事業者の認定基準などを指針にまとめている。
国内企業では富士通とイオンフィナンシャルサービスも17年に情報銀行の実証実験を実施し、同事業への参入機会をうかがう。三菱UFJ信託銀は、財産管理のノウハウを持つことから情報銀行事業との親和性が高いと判断した模様だ。米国勢に対抗するには官民連携が不可欠。一連の動きは個人データを安全で有効に活用できる体制づくりにつながる可能性がある。
