ユヴェントスは1月のマーケットで、クラウディオ・マルキージオを救うことも視野に入れている。クワドゥオ・アサモアのフィジカルのトラブルが続き、シーズン序盤戦でサミ・ケディラもフィジカルのもろさを見せたことで、少なくとも1人は中盤の選手を加える必要があるのだ。

それも、プレーを統率できるセントラルの選手が良い。それができれば、マルキージオをもっとインサイドハーフで起用できる。彼は今も国際レベルで最高級のインサイドハーフだ。

もちろん、マルキージオはまったく問題なく、現状に従っている。それも、彼がフィジカル面で完全に回復し、レジスタの位置に入ってから、首位を目指すユーヴェの巻き返しは始まった。それでも、マルキージオが本来主戦場とすべきが、もっと相手のペナルティーエリアに近い位置であることは疑いない。

ユーヴェはすでにレジスタのビッグネーム獲得に向けて調査している。トルコにルーツを持つドイツ代表のイルカイ・ギュンドアンだ。1990年生まれでボルシア・ドルトムントのレジスタを務める選手である。

ジュゼッペ・マロッタ代表取締役は本気で、3000万ユーロ(約39億6000万円)を提示したが、1月の獲得は不可能なようだ。シーズン中にこういった選手を練る阿野は難しいものである。そこで、ユーヴェはすぐに戦略を変えたようだ。6月に狙うということだ。この場合は、まったく不可能ではない。

パリ・サンジェルマン(PSG)に所属する21歳のアドリアン・ラビオをすぐに獲得することも不可能だ。PSGが譲らない。そこで、即座の補強に向けて株が上がっているのが、セビージャのエベル・バネガだ。だが、彼はチャンピオンズリーグ後半戦で起用することができない。

そのほか、モナコのジョアン・モウティーニョについても最初の調査が行われている。一方、スポルティングに所属する1992年生まれのウィリアム・カルバーリョは落第となった。

もう一つの道は、“内部”だ。セリエAでプレーする将来期待の若手である。ステファノ・ストゥラーロのようなケースだ。特に名前が挙がっているのは2選手。サンプドリアのフェルナンドと、ペスカーラのロランド・マンドラゴーラだ。

1992年生まれのフェルナンドは、シャフタール・ドネツクでプレーした過去があり、セレソンでの8キャップもある。フィジカル面でも成熟しており、準備ができている選手だ。一方のマンドラゴーラは、イタリア期待の若手だ。6月に18歳になったばかりにもかかわらず、ルイジ・ディ・ビアージョ監督が率いるU-21代表のレギュラーとなっている。マンドラゴーラの保有権を持つのはジェノア。ユーヴェは1年前、ジェノアからストゥラーロを獲得している。

ユーヴェのファビオ・パラティチSDの手帳には、興味深い若手の名前も記されている。特に下線が引いてあるのは、エンポリのアサヌ・ディウセだとボローニャのアマドゥ・ディアワラだ。ともに18歳で、セリエAでコンスタントにプレーしてきた。特にディアワラは、ユヴェントス移籍にも近づいた選手だ。ボローニャには、ディアラワとともにゴッドフレッド・ドンサーもいる。19歳のガーナ人だ。

国外では、ドイツのU-19代表でボルシア・メンヒェングラッドバッハに所属するマハムート・ダフートをかなり気に入っている。