シンガポールで発行される、今年の干支・馬を図柄に用いた記念切手が不評のようだ。中国メディア・中国新聞社は2日、切手に描かれた馬の体があまりにも丸々としており、「まるでローストチキンだ」との不満の声が出たと報じた。

  記事は、シンガポール郵政当局が3日に発行する午年の記念切手のデザインをマレーシアメディアが紹介したところ、「馬には見えない」という「苦情」の電話を入れる読者が現れたと伝えた。

  そのうえで、記者が市民に意見を聞いたところ「まん丸のお腹とオレンジ色のデザインが、こんがり焼けたローストチキンを想起させてやまない」、「駿馬(しゅんめ)のイメージとは似ても似つかない。これはちょっといただけない」といった感想が多かったことを紹介した。

  記事はまた、画家からも「デザインがなっていない。頭部を見たら怪物かと思う」と容赦ない批判が飛び出したとした。一方で、ふくよかなボディは幸福を想起させることから「新年の雰囲気にマッチしていいのではないか」という声も一部で聞かれたことも併せて紹介した。

  中華系住民が多いシンガポールでは2008年より十二支の記念切手シリーズを発行しており、今回の馬が7種類目となる。(編集担当:今関忠馬)