元サイエントロジー信者であるポール・ハギス監督
 - Gareth Cattermole / Getty Images

写真拡大

 ニコール・キッドマンと別れたトム・クルーズのためにサイエントロジー教会が妻に適した女性をオーディションしていたとの記事がVanity Fair誌の10月号に掲載されたが、元信者であるポール・ハギス監督が、これは実際にあったことだとコメントした。

 記事によると、ロンドン育ちのイラン人女優のナザニン・ボニアディが選ばれ、彼女はトムと2004年11月から2005年1月まで付き合ったが、彼が不満を示したため、教会側は彼女を教会施設へと引っ越させ、トムから引き離したという。あまりの悲しさに、何が起きたのかをほかの信者に話したところ、喋ったことを教会側に密告され、罰として歯ブラシでトイレ磨きなどさせられたと記事には書かれている。

 ハギス監督は数年前にナザニンと知り合ったらしいが、彼女はトムとの過去を恥じており、表ざたになることを恐れていたため、これまで誰にも語ったことはなかったという。「教会のランクの高い信者が、同じ信者を利用することをなぜ、ああも簡単に正当化できるのかが僕には理解できない。冷淡に彼女を罰し、その後、沈黙を守らせたことには困惑したよ。彼女を脅しただけじゃない。教会側は、人を信頼し、人間的な一面を見せただけの彼女に恥ずかしさを覚えさせたんだ」とShowbiz411.comにコメントしている。

 彼によると、ナザニンは教会を内部から変えようと頑張ったものの、数年前にサイエントロジー教会を去っているとのこと。現在、人権擁護活動家としても活躍している彼女のことを将来有望な女優で、思いやりにあふれた優しい女性だとハギス監督は付け加え、彼女を友人と呼べることを誇りに思うと語っている。(澤田理沙)