「洗わない美容」が目からウロコ。毎日洗顔するのはNGって本当?
『皮膚常在菌ビューティ!』。菌VSビューティという、相反するような本の著者は、肌育成スペシャリストの川上愛子さん。輝くばかりの美貌の持ち主ですが、なんと川上さん「洗わない美容」の第一人者というから驚きです。

 さて、美肌のカギを握っていそうな「皮膚常在菌」。本書によると、これは肌に存在する菌のこと。代表的な3種類が、「善玉菌の『表皮ブドウ球菌』、日和見菌の『アクネ菌』、悪玉菌の『黄色ブドウ球菌』」。

 化学的で難しそう、と尻込みしそうですが、本書は3種類の菌を3人のイケメンとして表現。文章と漫画がコラボした、まさにおもしろくてためになる1冊です。

◆善玉菌がよろこぶ生活とは

 それでは早速、3人のイケメン菌をご紹介〜。

善玉菌:表皮ブドウ球菌(ヒョウくん)
善玉菌の代表! 弱酸性が大好き
私達の皮脂や汗を、脂肪酸やグリセリンなどのうるおい成分に変えてくれる皮膚常在菌。肌を弱酸性に保ち、悪玉菌の繁殖を防ぐ。

日和見菌:アクネ菌(あっくん)
普段は良い子なのに、環境によって性格が激変!
普段は肌を弱酸性に給ったり、保湿成分を作ったりする良い子だが、毛穴が詰まると性格が豹変してニキビを作る。

悪玉菌:黄色ブドウ球菌(おうちゃん)
荒れた肌で大暴れ! 悪玉菌代表
弱酸性の環境は苦手だが、アルカリに傾くととたんに元気になる悪玉菌。荒れた肌、切り傷などで増え、膿やかゆみを引き起こす。

 本書によると健康的な肌は、「酸を含んだ皮脂のベールで覆われ、弱酸性に保たれています」。皮脂というのは「天然の保湿成分」で、「汗とともに表皮ブドウ球菌のエサになる」大切なもの。そして「汗をかいた」時こそが、美肌へ近道。

「表皮ブドウ球菌は、皮脂と汗、古くなった角質などを吸収・分解し、グリセリンや脂肪酸という保湿成分に変え、肌に弱酸性のベールをまとわせてくれています」。メイク崩れやべたつきなど、嫌われがちな汗ですが、大切な役割を果たしていたのです。

◆表皮ブドウ球菌を育てるコツ。毎日洗顔はNG

 毎日顔を洗うのが当たり前の昨今ですが、本書は「石けんで洗顔、拭き取り化粧水、泥パックなどを毎日行うのは絶対にNG」としています。

「毎日石けんで洗顔をして、皮脂を根こそぎ取ると、その部分の肌の土壌から自然に出てくるはずの皮脂が復活しにくくなり、弱酸性の分泌を保つための皮脂分泌が追いつかなくなる」ため肌トラブルの原因になりかねません。

 では、具体的にどんな生活が望ましいか、本書からコツを抜粋し、まとめてみました。

<朝の洗顔>
・体温と同じ37℃くらいのお湯で行う「ぬるま湯洗顔」。NO洗顔料!
・冷水は毛穴が引き締まるというより、血流が悪くなって顔色が悪くなりますから、夏でも冬でもぬるま湯がおすすめです。

<入浴>
・シャワーを先に出して、浴室に蒸気を満たしてから入ると発汗効果がアップ

・湯船につかりながら蒸しタオルで顔を覆うと、しっかり毛穴が開いて発汗。汚れが取れやすくなって、ニキビ予防にもなり、血行も促進

・基本、石鹸などで体は洗わない。一般的には15分程度の入浴で、その日の不要な角質は流れていきます。石鹸で体を洗うのは週に1回、そのさい使うのは弱酸性ソープで。

・肌が濡れると、蒸発によって乾燥しやすくなります。お風呂から出る前にオイルやクリームなどの油分を塗っておけば、肌の乾きすぎを防ぐ効果が

・入浴後に保湿をしないでいると、平均25分で「過乾燥」状態に。濡れたらとにかく即保湿がおすすめ

◆スキンケアは化粧水よりオイルが◎

 本書を読み進めていくと、今までの常識とは真逆な方法がたくさん出てきて、けっこうギョッとさせられます。なかでも、「化粧水は実は肌の乾燥を進めてしまう」という解説には、目が点になりました。