バングラデシュのウキヤで、食料の支援物資を配給するトラックの周りに集まる、ミャンマーからのロヒンギャ難民たち(2017年9月14日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】ミャンマーのイスラム系少数民族ロヒンギャ(Rohingya)の武装組織「アラカン・ロヒンギャ救世軍(ARSA)」は14日、「アルカイダ(Al-Qaeda)」をはじめとする国際テロ組織との関係を否定する声明を出した。

 ミャンマー西部ラカイン(Rakhine)では、ARSAによる治安施設襲撃をきっかけに軍が取り締まりを開始し、人道的危機が加速。アルカイダは12日、ロヒンギャに対する支援をイスラム教徒に呼び掛けていた。

 ARSAは、仏教徒が多数を占め、ロヒンギャに市民権が認められていないミャンマーで、長く続いてきた迫害から同民族を守ろうとしていると主張しているが、既に宗教と民族の緊張が高まっていた同地域はARSAの行動によりさらに深い危機に陥っている。

 3週間前に暴力が始まって以来、村の焼き討ちや軍が行っているとされる残虐行為を逃れて約39万人のロヒンギャが隣国バングラデシュに避難。ほかにもラカイン州では、仏教徒とヒンズー教徒、計3万人近くが避難民化している。

 人権団体は、ミャンマー軍はARSAの襲撃を口実に、推定110万人のロヒンギャを国外に締め出そうとしていると指摘。一方、アウン・サン・スー・チー(Aung San Suu Kyi)国家顧問率いる同国政府はこれを否定し、武装勢力は「過激派のテロリスト」で、ラカイン州の一部にイスラム法に基づく統治体制を敷くことを望んでいると主張している。

 アルカイダは12日、メッセージアプリ「テレグラム(Telegram)」で声明を出し、世界のイスラム教徒に対し、ロヒンギャを支援するとともに、「訓練など、圧政に抵抗するため必要な準備をする」よう呼び掛けた。

 ARSAはこれまで、国際的なイスラム過激派組織の思想と距離を置き、自分たちの主張は地域的なもので、国による大規模な抑圧から身を守ろうとしているのだと繰り返し強調してきた。

 ARSAは同組織のツイッター(Twitter)アカウントに投稿した声明で、アルカイダや「イスラム国(IS)」、ラシュカレトイバ(LeT)などの国際テロ集団とは一切関係がないと明言した。
【翻訳編集】AFPBB News