わたしたちの身体に欠かせないとされる3大栄養素は炭水化物・たんぱく質・脂質です。わたしたちは炭水化物や脂質においては十分に、あるいは過剰に摂取する傾向にありますが、たんぱく質においては何かと不足しがち。3大栄養素のひとつたんぱく質は不足することで、身体面や精神面にあらゆる不調が生じてきます。たんぱく質の不足がもたらす影響について紹介したいと思います。

たんぱく質が不足すると筋肉量が低下する

たんぱく質が筋肉の材料となることは有名な話ですよね。たんぱく質が不足することで筋肉量が低下するので、基礎代謝が下がり太りやすい体質となってしまったり、身体がたるみやすくなってきます。それに筋肉は身体に熱を産生させる機能もあることから、これが不足することで身体の冷え、つまり冷え性に悩まされることにもなります。たんぱく質は体型の維持や健康の維持には欠かすことのできない栄養素なのです。

たんぱく質が不足すると肌質や髪質が低下する

たんぱく質は骨や歯、肌や頭髪の材料となる栄養素。たんぱく質が不足することで骨や歯がもろくなり、肌質や髪質が悪くなってしまいます。肌組織を構築する材料が欠如することで肌をつくりなおすターンオーバーのリズムも狂い、外部刺激から脆弱な状態となるので、肌トラブルも頻発するようになります。そして頭髪も組織づくる材料が欠如することで細くコシのない髪となってしまいます。

たんぱく質が不足すると精神衛生上にも悪い

たんぱく質はヒトの感情をつかさどる神経伝達物質の材料となるので、たんぱく質が不足することであらゆるメンタルの不調をきたすようになります。たとえば喜びや快感などの感情をあたえるドーパミンや、覚醒や集中するときに発生するノルアドレナリン、休息やリラックスをつかさどるセロトニンなど。これら全てたんぱく質が分解されたあとに発生するアミノ酸が材料となっています。

この材料が不足するために適切な神経伝達が行えない、つまり元気や気力がわかない、集中力が低下する、抑うつ感を感じる、などといった精神トラブルを招いてしまうわけです。たんぱく質は一般的に筋肉の材料としかあまり認知されていませんが、わたしたちの身体および精神にいたるまで絶対に欠かすことのできない栄養素であるのです。心も身体も健康でいたいというあなたは、毎日の食事でたんぱく質が不足しないよう心がけるようにしましょう。


writer:サプリ編集部