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テレビ東京系列で20日に放送されたバラエティ番組『開運!なんでも鑑定団』(毎週火曜 20:54〜)で、世界で3点しか確認されていない"曜変天目茶碗"の4点目が発見された。

依頼人が持ち込んだ“お宝”を鑑定し、値段を発表する同番組。今回の放送では、依頼人の曽祖父が戦国武将・三好長慶の子孫から購入した骨董が、"曜変天目茶碗”だったと予告され、話題を呼んでいた。もともと中国で焼かれたという曜変天目茶碗は、現在世界で3点しか確認されておらず、いずれも日本に存在し国宝に指定されている。

スタジオで披露された鑑定額は2,500万円で、鑑定士・中島誠之助は「『開運!なんでも鑑定団』始まって最大の発見ですね」ときっぱり。「12世紀から13世紀、中国の南宋時代に福建省の建窯で焼かれた曜変天目に間違いございません」と断言した。

中島は「今日これが出たことによって、4点目が確認された」と力強く語り、「漆黒の地肌に、青みを帯びた虹のような虹彩がむらむらと湧き上がっていて、まるで宇宙の星雲を見るようです」と、よどみなく表現した。

また茶碗の高台の真ん中に、天皇や上皇、将軍が食事で使う容器に彫られる「供御」という二文字が確認できたことや、箱や家系図の状況から、中島は「三好長慶が足利家から取得したものであることは間違いない」と説明した。中島は「信長、秀吉、そして徳川家康が持って現代に伝わっていたら国宝になってたかもしれないですね」と解説し、「大名品です。大切になさってください」と語りかけた。

この鑑定結果に、スタジオも驚きの様子。司会を務める今田耕司が依頼人に「怖いものを見るようでしたよ」と語りかけると、依頼人は「なんか、不思議の国にいるみたい」と、狐につままれたような表情で答えていた。