アーセナル、片道160キロの移動に飛行機を使用し環境団体から非難

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 アーセナルが27日、片道約160キロの遠征先ノリッジに飛行機で移動することを決定したため、地元環境団体から非難を受けたことが明らかとなった。イギリス紙の『イブニングスタンダード』や『デイリーメール』などが報じた。

 29日に行われるプレミアリーグ第14節で、ノリッジのホームに乗り込んで対戦するアーセナル。同週末にロンドン〜ノリッチ間の道路が工事で通行止めとなり、迂回路の渋滞などが予想されたため、本来のバスではなくプライベートジェットで28日夜に移動することを決断した。

 アーセナルを率いるアーセン・ヴェンゲル監督は、「28日の夜、練習場で夕食を済ませた後にノリッジへ飛行機で移動する。道路工事が予定されていたから、この決断をした。ノリッジへの移動は難しい時がある。いつもは電車やバスを使用するが、今回は例外として飛行機を選んだんだ」と説明した。

 これに対し、地元環境団体『プレイン・ストゥーピッド』の広報を務めるエラ・ギルバートさんは「ノリッジとフィンズベリーパーク(アーセナル本拠地のある街)に住んだことがある人間として言わせてもらうと、電車で2時間の移動距離に飛行機を使うなんで馬鹿げている」と述べ、「私はアーセナルファンで、こうした行動を恥ずかしく思うことがたびたびある。ノリッジに飛行機で行く価値はない」と苦言を呈した。

 片道160キロという距離は、日本で言うところの東京から静岡までの距離で、飛行時間は約14分。アーセナルは2012年10月にも同様の移動手段を取ったことで批判されていた。