太陽よりもずっと重い恒星は、一般的にはその最期に「超新星爆発(II型超新星)」を起こすと考えられています。しかし実際には、全く超新星爆発を起こさずにブラックホールへと崩壊する「完全崩壊(Complete collapse)」を起こす恒星もあると考えられています。マックス・プランク天体物理学研究所のAlejandro Vigna-Gómez氏などの研究チームは、片方の恒星が完全崩壊に至った可能性が高いと言われている連星系「VFTS 243」