投手陣の柱となりそうなのは、現在アスレチックスで活躍してるトラビス・ブラックリーでしょうか。
彼に続く投手としてはここ数年メジャーから遠ざかっているものの、復調しつつあるライアン・ローランドスミス(カブス3A)、アテネ五輪銀メダルの立役者クリス・オクスプリング(前タイガース3A)、昨年のワールドカップで主戦投手として活躍したクレイトン・ターナー(ジャイアンツ3A)、若手有望株のリアム・ヘンドリクス(ツインズ)らが挙げられます。

リリーフ投手に関してはグラント・バルフォア(アスレチックス)を中心にリッチ・トンプソン(フィリーズ)、ブラッド・トーマス(兄弟/台湾)、ジョシュ・スペンス(パドレス)といったメンバーも悪くない。
ここに故障から復帰を目指すピーター・モイラン(ブレーブス)も間に合えば心強いのですが、おそらく厳しいでしょう。

野手は投手よりもタレントに欠ける印象。
中心となるのは、広島でもぷれーしたジャスティン・ヒューバー(メルボルン)やルーク・ヒューズ(ブルージェイズ3A)、トレント・オルテン(ドジャース3A)らメジャー経験者。これらの選手以外は、かなり小粒な印象があり、あまり野手陣には多くを望めないと思います。

投手はベンストメンバーが揃えばある程度戦える印象。継投もうまいことやれば食らいついていけるかもしれない。
野手に関してはしっかり守ることと、勝負どころで打点を挙げるところに意識を置きたいところ。

ただ、そういいた戦力的、戦術的なことより、明確な目標を定めてチームとして一体感を作ることの方が重要かもしれません。
一昨年からプロリーグも復活し、国内の野球熱をさらに高めていくためにも未来に繋がるような戦いに期待したいですね。

予想スタメン

1オルテン CF ドジャース3A
2ハーマン 2B メルボルン(国内)
3ヒューズ SS  ブルージェイズ3A
4ヒューバー 1B メルボルン(国内)
5ウェルチ DH パイレーツ2A
6ティム・ケネリー 3B フィリーズ2A 
7マシュー・ケネリー C ブレーブス2A
8ブライス RF ドラシブルノ(チェコ)
9デニング LF 前レッドソックス2A

主な先発投手

トラビス・ブラックリー(アスレチックス)、ローランドスミス(カブス3A)、クリス・オクスプリング(シドニー、国内)、ヘンドリクス(ツインズ)

主なリリーフ投手

バルフォア(アスレチックス)、トンプソン(フィリーズ)、スペンス(パドレス)


・オランダ代表

前回大会はドミニカに連勝してベスト8。
昨年のワールドカップではキューバに2戦2勝で世界王者に。
おそらく対戦相手になる強豪国は「油断してはいけない相手」という評価をするんじゃないかと思いますが、はっきりいってそんなぬるい考えじゃ厳しいし、失礼なんじゃないかと。

常に国際大会を同じメンバーで毎年戦っているだけに、国際大会での慣れや勝負強さはもはやキューバと大差なし。
打力の少し微妙なキューバくらいに思っておくべきなのかもしれない。


近年の強さを支えるのは投手力。
しかも特定のエースに頼るようなスタンスではなく、コントロールに優れたピッチャーをどんどん継投していくスタイル。
相手が攻略点を掴む前に変えてしまうスタイルはピッチャーの力が拮抗してないとなかなかできないんですが、それができる層の厚みが今のオランダにはあります。様々なタイプのデータの少ない投手がどんどん投入されてくる。
しかもみんなテンポも制球もよく、ストライクをガンガン投げ込んでくる。
これに強豪国は毎度苦しめられている感じですね。先発とロングリリーフを兼務できるタイプが揃っているので、先発がイマイチならあっという間に変えられるもの大きい。