ワールドカップでキューバを7回無失点に抑えた大ベテランのコルデマンス(アムステルダム)や昨年13勝のジャージェンス(ブレーブス)あたりが中心か。

打線に関してはまだまだ改善点が多い。キューバやその他中南米の強豪国のようにパワーでねじ伏せられるほどのタレントはいないものの、スタイルはそれに近い。単なる大味な打線と言った方がいいかもしれません。
ただ、現在のファーレイ監督になってから、バントを絡めた「1点を確実に取る」野球のスタイルも実戦をしてきており、その改革がうまくいっていればまさに鬼に金棒になるかもしれません。

打線の中心になるのははやり、日本で目下活躍中のウラディミール・バレンティン(ヤクルト)やかつての本塁打王アンドリュー・ジョーンズ(ヤンキース)、攻守に大活躍を見せるブレーブスの新星シモンズあたりでしょうか。
国内組では本塁打王を獲得したエンゲルハルト(キンヘイム)あたりにも期待したいところ。

守備面に関しては基本的に不安なし。特に内野は今回も身体能力の高い選手が揃い鉄壁と呼ぶにふさわしいのですが、キャッチャーに不安点が。
長年代表の大黒柱を担ってきたシドニー・デヨング(アムステルダム)が代表から引退。攻守そして精神的にも中心だったベテランの穴を埋める選手は見つかっておらず、そこが唯一の懸念材料でしょうか・・。

予想スタメン
1シモンズ SS ブレーブス
2グレゴリウス 2B レッズ
3ジョーンズ LF ヤンキース
4バレンティン RF ヤクルト
5プロファー 3B レンジャーズ
6エンゲルハルト DH キンヘイム(国内)
7スミス 1B マーリンズ2A
8サムス CF マリナーズ2A
9ファンヘイドールン C ADO(国内)

主な先発投手
ジャージェンス(ブレーブス)、コルデマンス(アムステルダム、国内)、バンデンハーク(パイレーツ3A)

主なリリーフ投手

ファンミル(インディアンズ2A)、ボイド(バーナビーブルドックス/カナダ)、ヤンセン(ドジャース)


・台湾予選勝者(11月15日から18日、台北)

参加国は、台湾、フィリピン、ニュージーランド、タイ。このメンツを見ても分かるように実質的に台湾がここを勝ち抜けるのは間違いないと見ていいのですが、フィリピンはフィリピン系アメリカ人を編成に6人以上加えるとみられ、そうならない可能性も存在しないわけではないということも頭に入れておきたい


○プールC サンファンラウンド

プエルトリコ、ドミニカ、ベネズエラ、予選突破国(スペイン?)


プール展望
見ての通りメジャーで活躍するタレントを揃える中南米の強豪が集結。
一般的に言えばドミニカとベネズエラが2次リーグ進出が有力か。

・プエルトリコ代表

黄金時代は過ぎてしまったのか・・。
というのが現状のプエルトリコに対する率直な感想です。

過去2大会はベネズエラやドミニカと共に中南米の強豪国の一角として挙げられる存在でした。
初代大会ではあのキューバにコールド勝ち、前回大会でもアメリカにあと一歩まで追い詰めるようなそんな戦いを見せてくれています。

バーニー・ウィリアムズ、ベンジー・モリーナ、カルロス・デルガド、ホセ・ピドロ、マイク・ローウェル、イバン・ロドリゲス、ホルヘ・ポサダといった面々が現役引退。

代わりに新しいタレントが出てきてれば問題ないのですが特にそういうのはいません・・。
まあ上に挙げた選手も故障やポジションの関係でWBCに出てない人が多いので、そう考えると大丈夫と言えば大丈夫なんですが、過去2大会以上のものはちょっと望めないかもしれない。デルガドくらいですかね。本当にいなくなって痛いのは。

投手陣に関しては過去2大会同様、ウイークポイントになりそう。