この4チームがどういう並びや勝敗になってもおかしくないかと。
ただやはり韓国が1歩抜けており、残りの1枠を3チームで争う格好になりそう。
タレントの充実度や近年の国際大会の実績を考えるとオランダが有利と思われます。

・韓国代表

前回大会準優勝、オリンピックラストチャンピオンという実績が示す通り、このグループでも1番手と言える存在。
高い投手力とそれを支える堅守。打撃面では堅実さにパワーを加えたチームの総合力、バランスの良さは参加国屈指だと言えると思います。


投手に関しては柱となりそうなのがはやりリュ・ヒョンジン(ハンファ)とユン・ソクミン(キア)という若い二人。
北京五輪決勝で強力キューバ打線を封じたリュヒョンジンは、もともと備えていた球威だけでなく、アウトローいっぱいに集められる制球力を兼ね備える。前回大会準決勝でベネズエラ打線を抑えたユンソクミンも、内外と正確に出し入れするコントロールと、鋭く外に切れるスライダーで打者を翻弄。
国際試合での経験も申し分なく,一流メジャーリーガー揃いの強豪国相手でも一歩も引けを取らない投球を見せるでしょう。
ただこの2枚エースに続くピッチャーがぱっと思いつかないのが課題でしょうか。
リリーフ陣にはオスンファン(サムスン)を始め、球威に優れたピッチャーの枚数は揃っていて、バラエティも豊富です。
野手に関しては日本から帰国してから好調を維持しているキム・テギュン(ハンファ)、オリックスで活躍しているイ・デホ、韓国唯一のメジャーリーガーチュ・シンス(インディアンズ)というおなじみのメンバーが核になりそう。スプレーヒッターのキム・ヒョンス(トゥサン)、強打のショートストップカン・ジョンホ(ネクセン)ら様々なタイプのタレントが揃い、これらをうまく組み合わせられれば非常に韓国らしい戦略の引き出しが多いバランスのとれたチームが作れるでしょう

前回大会では日本に近いスタイルの野球をベースに長打力を加えた韓国らしさも見せつけ決勝に進出。
2010年のアジア大会で絶対に負けられないという緊張感のある戦いを経験してる選手が多いのも心強く、五輪優勝メンバーや前回大会のメンバーが多いのも強みでしょうか。
名前に頼らず、国際試合に勝てる「チーム」をしっかり作り上げてくる韓国が今大会でも優勝候補の一つとみて間違いないでしょう。

予想スタメン
1イ・ヨンギュ CF キア
2カン・ジョンホ SS ネクセン
3チュ・シンス RF インディアンズ
4イ・デホ DH オリックス
5キム・テギュン 1B ハンファ
6キム・ヒョンス LF トゥサン
7チェ・ジョン 3B SK
8カン・ミンホ C ロッテ
9チョン・グンウ 2B SK

主な先発投手

リュ・ヒョンジン(ハンファ)、ユン・ソクミン(キア)、チャン・ウォンサム(サムスン)など

主な救援投手

オ・スンファン(サムスン)、ポン・ジュングン(LG)、クオン・ヒョク(サムスン)など


・オーストラリア代表

確かに、銀メダルを獲得したアテネ五輪や優勝したインターコンチネンタルカップの頃=2000年代頃と比べるとピークから下降気味かもしれない。
昨年のワールドカップも5位と決しては悪くない成績だったのですが、特別なインパクトまでは残せませんでした。
前回大会、前々回大会と1次リーグ敗退。
前回大会は協会との金銭的なトラブルやこの大会における大きなモチベーションがないためにシーズンを優先して辞退する選手も決して少なくなく、アテネ五輪の頃のような自分たちが結果を残してオーストラリアにおける野球の位置づけを変えたい みたいなまとまりがない気もいたします。

アテネで巻き起こしたミラクルの再現を狙うなら、目標やモチベーションを明確にするといった内面的なものを考えるべきなのかもしれません。