■ あと2日

パラグアイ戦まであと2日。何とか新監督も決まって、ワールドカップのリベンジの試合というよりは、新監督へのアピールの試合となっていた。

ナビスコカップのFC東京と清水エスパルスの試合を観戦しただけで、まだあまり日本サッカーに関する知識が豊富ではないザック監督にお勧めしたいのは・・・。



? FWハーフナー・マイク (ヴァンフォーレ甲府)

 → オリバー・ビアホフの域に近づくことが出来る可能性をもった唯一の日本人だろうか。194cmの長身でしかもレフティ。跳躍力もあって、文字通り「日本人離れ」している選手である。2枚目のルックスからは想像できない「俺様キャラ」も魅力がある。J2所属ではあるが能力があれば関係は無く、早いうちに代表で試してほしい。



? FW金崎夢生 (名古屋グランパス)

 → 左右にウイングを配置する可能性もあるザック・ジャパン。現在の日本でもっともウイングらしい選手がJ1で首位を走る名古屋のFW金崎。抜群のフィジカルと細かい足技を駆使して、再三、右サイドを突破してきた。クロスのバリエーションの少なさや、一本調子なプレースタイルは改善の余地があるが、右サイドに張らせておいて、相手のサイドバックと1対1の形を作れれば、高い確率で打開する。



? MF宇佐美貴史 (ガンバ大阪)

 → 高校3年生にしてガンバ大阪でレギュラーポジションをつかみつつある将来の日本のエース。昨シーズンと比べると、運動量や守備意識が目覚ましく向上しており、少なくとも穴にはなっていない。得意の攻撃では「やりたい放題できる」というわけではないが、すでにJ1でも4ゴールを挙げており、鋭いドリブルはG大阪の大きな武器になっている。まだ代表には早いかもしれないが、将来を見越して召集してもいいのではないだろうか。それだけの価値のあるスーパーなタレントである。



? MF家長昭博 (セレッソ大阪)

 → そのMF宇佐美の先輩に当たる。移籍して1年目ながらチームの中心となっていて、メディアの採点でもトップを走っている。G大阪時代は左のアウトサイドや右ウイング、大分時代はボランチでウイングバックを任されることが多かったが、新天地では3シャドーの真ん中に位置して、天性のドリブルとパスのセンスを見せつけている。似たポジションには終生のライバルであるMF本田圭佑もいるが、この二人の共演を早く見てみたい。



? MF永里源気 (アビスパ福岡)

 → FWハーフナー以外にJ2から選ばれるとしたら、アビスパ福岡のMF永里。昨シーズンまでの通算成績は138試合で11ゴールだった選手が、今シーズンは22試合で10ゴール。J1昇格を狙う福岡で最重要選手になってきている。なでしこジャパンのメンバーで、ドイツリーグのトゥルビネ・ポツダムに所属する妹のFW永里優季の方が名前が知られていたが、今シーズンの活躍は目覚ましいものがある。



? MF上田康太 (ジュビロ磐田)

 → 北京世代のレフティ。北京世代やロンドン世代は1.5列目的なアタッカーにタレントが集中しており、高校年代では鹿島入りが内定している青森山田高校のMF柴崎岳のような選手もいるが、枯渇しているのがゲームを作れる司令塔タイプの選手。アタッキングエリアで仕掛けることの出来る選手は増えたが、試合のリズムを作ったり、変化させられる能力を持った選手はほとんどいないのが現状。そういう意味では期待したい選手の1人である。



? DF西大伍 (アルビレックス新潟)

 → 長くレギュラーを務めていたDF内田潤から右サイドのポジションを奪い、チームの躍進の原動力となって評価を急上昇させている選手。札幌時代からユティリティープレーヤーとして一定の評価をされてきたが、その一方で「ベストポジションはどこなのか?」という疑問がぬぐえず、ポジションも定まらなかったが、右サイドバックに落ち着いて安定したプレーを見せている。ボールを持てるし、ボールを持った時のアイディアも豊富。アップダウンを繰り返すだけの選手ではない。