――今後書いてみたい、歌ってみたいテーマはありますか?

遊助:いや、いつもそうやって作っていないから。ブログにしてもそうだけど、それこそゼロから千以上書いたと思うけど、毎日それこそ何千万という人達に見られていると思う言葉を、常にその人達に飽きもせずに…とりあえず今の所は(笑)。ゼロからの千以上の言葉を何も無い状態で、写真1枚と。もちろんくだらないこととか、どうしようもないことも書く時はあるけど。それをやっているともう怖いものが無いというか。逆に「じゃあ、こういうのも書いて」と言われたら、パッて書ける自信がある。もちろん悩みもするし、考えるんですけど、それに比べると全然大丈夫。

――音楽活動以外にも、俳優業もありますが、「こういう風にやって行きたい」という目標に向かっていくよりは、毎回その場で柔軟に考えていくような感じでですか?

遊助:そうです。自分で「こういう風なものを作りたい」とリアル化しちゃって、そういう想いが強過ぎると、押し付けになっちゃうから。そうすると、聴いている人との距離感が保てなくなるのが1番難しくなる原因だと思うから。言葉一つでもそうだし、想い一つでもそうだし、自分の中の責任の置き方というか。本当にもう紙一重かもしれないけど、例えば言葉一つでも、接続詞一つでも変ってくるから。普通にテレビに出ただけでもそうだけど、そこは常にいつも大事にして。別にバラエティはバラエティ、役者は役者、音楽は音楽という風に考えているわけじゃないんだけど、多分頭のどこかで自然となっているのだと。「とりあえず、そういうペースでお願い」みたいに誰かが指令して、ポンと押し出されているみたいな(笑)。

――テレビを通して抱いていたイメージと違って、実際にお話ししてみると、すごくしっかりされている方ですね。

遊助:いやいや、しっかりしてないです(笑)。

――世間が抱いているようなイメージと、自分自身との間にギャップを感じるようなことはありますか?

遊助:いや、こんな事を言ったらアレだけど、別にCDも「こうなってくれたらいいな」というだけだから、「あとはご自由に」的な。別に買わなくていいし…って、いつも言っていると怒られるんだけど(笑)。でも、本当にそう思っているし、別に順位なんてどうでもいいし。別に何十万枚だろうが、記録を塗り替えたとか聞いても「ふーん」って。そこを狙ってはいないし。おまけ、みたいな。だから、人にどう思われても、どうでもいい。ギャップがあっても、どうぞみたいな(笑)。

――今年30歳になられましたが、こういう男性、こういう人間でありたいというイメージはありますか?

遊助:10年後も同じことを言いたい(笑)。多分、俺10年前も同じようなことを言っているんですよ。そういう風に言った覚えがあって。「お願い!10年後の俺、同じことを言ってて!」みたいな(笑)。10年前の俺には逆に胸張れるし、「言ってんぞ!」みたいな(笑)。

――次はどんな作品を発表するつもりなのかお聞きしたかったんですけど、今はまだ考えていないという(笑)。

遊助:全然(笑)。申し訳無いです。でも多分、意表はつくと思います。

――毎回、驚かせていきたいという?

遊助:でも、驚かせ過ぎても、自分との距離が離れるから。自分のモチベーションもそうだけど、自分と自分が作ったものとの距離感もあるから。そこは密着しながら、ある程度小さいサプライズを。「聴いている人が少しでも幸せになったらいいな」ということは常に考えて。

――とは言いつつも、また次の作品があると思っていますので。

遊助:はい、ありますよ(笑)。

――また楽しみにしています。ありがとうございました。

遊助:ありがとうございました!

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