――自分の好きな言葉だったり、自分の歌詞の癖や傾向を感じることはありますか?

遊助:言葉に出すのが難しい(笑)。やっぱり言葉のリズムというか、強い弱いがあるから。起承転結に向かう筋書きがあったとしても、それの届かせ方というか。それが合っているかどうかはもちろん自分の中では分からない、ただの勝手な意見。自分の方法だけなんだけど、一音一音耳への残り方とか、ひらがなでも強さとか優しさとか色とかは別々だから。それを上手く配列しないと届かないかな。

――作曲にも参加されていますが、楽器の経験は?

遊助:1回も無いです。昔、授業で縦笛とかハーモニカをやったとか、そんな感じ。

――音楽が得意科目だったわけでもなく。

遊助:いや、全然。

――作曲の作業において、自分のイメージを伝える時はどのように?

遊助:もうニュアンスでしかないです。「この音をちょっと」みたいな、「何秒の、今こういう風な感じで!」とか。最近ちょっと、曲作りもある程度はパソコンで作り始めたりしているんですけど。

――普段からパソコンを使われるんですか?

遊助:いや、全然使わないです!やり方が分からない。ブログも携帯だから。

――インターネット以外にも、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などのメディアがありますけど、1番よく見るのは?

遊助:自分のブログのコメント(笑)。

――家に帰ってからテレビを付けたりは?

遊助:付ける時は付けますけど、あんまり見ないかなぁ。ちょっと時間があった時にニュースを見るとか、たまに飛行機とか新幹線に乗ったら新聞を読むとか。

――雑誌や本は読まれますか?

遊助:全く読まないです。

――マンガは?

遊助:マンガは読みます!(笑)。

――好きなマンガは?

遊助:ドラゴンボール、スラムダンク…。

――ジャンプ世代ですね。

遊助:はい(笑)。ONE PIECE、NARUTO…、もう完全にジャンプ世代です。

――2曲目の「海賊船」というタイトルを目にした時、一瞬「ONE PIECE」が脳裏をよぎりました。

遊助:それ、誰かにも言われました。意識したつもりは全く無いんですけど(笑)。

――デビュー作の「ひまわり」でもパッケージに強いこだわりを感じましたが、今回はどのように?

遊助:今回は多分、もっとすごいです。説明しにくいんだよなぁー。とにかく、すごいです!(笑)。おもちゃ箱みたいになってる。

――そういうアイディアは結構、前々から考えていたことを形にしているんですか?

遊助:いつも直感的な思い付きなんですけど、「なんで今までこういうの無いの?」とか、「これでもいいじゃん!」とか。例えば、曲順が違うものを3パターン用意するとか、「曲順が違ったらイメージが全然違うじゃん、曲順変えれるようにしてみてよ!」とか、「もっと聴く人に選ばせてあげようよ」とか。

――今回もパッケージ以外に、ミュージックビデオなど全てにアイディアを出されて企画されているんですか?

遊助:脚本も全部書いたし、カット割りから編集から、音楽の出所とか、もうそういう所から。「はい、ここはアップじゃない!引きでこんな芝居したでしょ?」とか。

――こだわりの強さでいうと、役者という仕事柄、ミュージックビデオの方がこだわってしまいますか?

遊助:もちろん曲もメチャクチャこだわったんですけど、やっぱりミュージックビデオって絵になっちゃうから。それが具体化されちゃうから、そこで壊したくないし。そこは並行して同じぐらいこだわっているけど、ただ絵になる分、言うこともちょっと増えたかも。