科学者の茂木健一郎氏が自身のYouTubeチャンネルで「再生回数よりも対話、コミュニティを。」と題した動画を公開した。動画内で茂木氏は、現在のSNSにおける「バズり」や再生回数を重視する風潮に疑問を呈し、クローズドなコミュニティの重要性について自身のスタンスを語っている。

動画の冒頭、茂木氏は自身が動画配信プラットフォーム「シラス」などで番組を運営していることに触れ、「登録者数とか全く見ていない」と明かした。世間ではSNSで「どれくらい回っているか」「バズっているか」といった数字ばかりが注目されがちだが、茂木氏は「そこにコミュニティはあるのか?」と現在の風潮に疑問を投げかける。

続けて茂木氏は、YouTubeのコメントにも可能な限り目を通し、返信することでコミュニティの形成に努めていると語る。「数字よりコミュニティの方が大切」と断言し、自身の経験上、再生回数などの表層的な指標よりも、深いつながりを持てる対話の場のほうが重要であると強調した。

また、高額なオンラインサロンについては「課金ゲームみたいで好きじゃない」と率直な見解を示す。そのため、自身のYouTubeメンバーシップやX(旧Twitter)のサブスクリプションは最低金額に設定しているという。課金の目的は利益を上げることではなく、誰もがアクセスできるオープンな場ではなく、荒らしを排除し「コミュニティの中だけで話せる」安全な壁を作るためだと説明した。

動画の終盤で茂木氏は、「SNSがダメなのはコミュニティがないからだ」と指摘。Xにコミュニティノートが導入された背景についても、本来あるべきコミュニティが機能していないからだと独自の推測を語った。現代のネット社会における「数字至上主義」から脱却し、真の対話が生まれる場をどう構築していくか。年末の締めくくりとして語られた茂木氏のメッセージは、ソーシャルメディアとの向き合い方を問いかけている。

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